大相撲

■秋初日 稀勢の里の惨敗は当然だった

2016年9月11日

初日は波乱の幕開けになった。照ノ富士の
敗戦は驚くほどのことはないが、横綱鶴竜が
苦手栃煌山に完敗。なかでも横綱候補の
稀勢の里が初日早々隠岐の海に敗れ、黒星
スタートとなった。重苦しい雰囲気が国技館
内を支配した。稀勢の里惨敗の真因はどこに
あったのか。

160911初日幕内 653

初日は誰しも久々の土俵で緊張する。横綱・
大関も例外ではない。重ねて、稀勢の里は
今度こそやらねばという意気込み、早く勝ち
たいあせり。そうした心の整理がつかぬうちに
体勢不十分のまま攻め立てた。これでは勝て
るわけがない。稀勢の里の惨敗は当然だった。

160911初日幕内 659

問題は2日目以降である。初日の敗戦を引き
ずるのか、それとも払拭するのか。これまで
横綱昇進直前の場所で初日に負けながら、
横綱をつかみ取った力士が6人いる(15日
制)。

鏡里14勝1敗優勝
栃錦14勝1敗優勝
柏戸12勝3敗
栃ノ海13勝2敗
三重ノ海14勝1敗
千代の富士14勝1敗優勝

相撲にかける執念が凄かった栃錦をはじめ
横綱をあきらめなかった力士たちである。
中には横綱挑戦場所になるとは思わず、
結果的に横綱になった力士もいる。稀勢の里
に彼らの真似はできるのか。

160911初日幕内 668

初日だけ見て判断するのは、判断材料として
不足しているかもしれないが、七月場所の
延長のような気がする。七月場所はけして
横綱を狙う勢いや無敵ぶりからは遠かった。
紙一重で勝った妙義龍戦、内容的には圧倒
された白鵬戦。完敗の日馬富士戦。以上が
七月場所の稀勢の里であった。

だとしたらこれからの稀勢の里は苦しい展開
になる。初日の1敗は単なる1敗でなく、優勝・
横綱が遠くなる1敗の恐れがある。

雨が降らなくてよかった。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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