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話題の中心稀勢の里に7つの疑問

1.稀勢の里は優勝できるか
白鵬が休場した今、チャンスは広がっている。
優勝を争う実力の持ち主は日馬富士である。
両者の優勝争いになるが、安定度は高いとは
いいきれない。取りこぼしが多いほうが脱落
する恐れがある。直接対決は日馬富士有利で
ある。稀勢の里は突き押しで対抗するのが
効果的。稀勢の里は優勝候補としては2番手
である。
160910初日前日 327
<優勝候補の日馬富士(右)、宮城野(元竹葉山)親方と握手>
 
2.稀勢の里の実力はどの程度
一晩寝れば強くなっていた、という時期で
ないことは確かである。七月場所では、破壊
力、鋭さが見られなかった。まだ、白鵬や
日馬富士のほうがはつらつとした相撲が
見られた。現状では地力は3番手から4番手
である。
3.稀勢の里に弱点はないか
横綱挑戦が何場所も続くと、神経的疲れが
続く。これは睡眠では取れない。横綱挑戦に
ピリオドを打たない限り続く。この神経的疲れ
が、相撲に悪い影響を及ぼさないか気になる。
敵は対戦相手ではなく、自分の中にある。
160522千秋楽幕内表彰 559
<五月場所 稀勢の里、突き押しで日馬富士から勝利>
 
4.稀勢の里の優勝即横綱は是か非か
旭富士から日馬富士まで2場所連続優勝して
横綱に昇進した。しかし、これとて一時的な
勢いだけで昇進することもありうる。本当に
強い横綱を誕生させるなら、5場所中3場所
優勝、5場所の成績が60勝以上の力士が出て、
初めて相撲内容・将来性を審議するカタチが
望ましい。稀勢の里の優勝即横綱は論外。
5.なぜ、稀勢の里にだけ横綱昇進がゆるや
かなのか
日本人横綱が欲しいという願望が、優勝1回
で昇進とゆるやかにしている。しかし、稀勢
の里だけにゆるやかなのは、いかにも不公平
である。今後の横綱昇進に悪影響を与える
可能性がある。弱い横綱、物足りない横綱を
誕生させる原因になる。稀勢の里に「つくられ
た横綱」のイメージがつきまとっていいわけ
がない。
160910初日前日 040
<稀勢の里>
 
6.稀勢の里は横綱の責任を果たせるか
横綱の責任は重い。土俵の中心的存在であり、
常に好成績を求められる。横綱を目指していた
ときの稽古と横綱になっての稽古はおのず
から違う。大関は三役の倍、横綱は大関の倍
の稽古が必要。現時点では稀勢の里にやや
不安を感じる。
7.稀勢の里はあと何年やれる
34歳までやれれば相当なものだが、不成績
から短命に終わる恐れもある。しかし、短命
横綱ならほしくはない。稀勢の里には横綱の
覚悟が必要である。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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