豊昇龍1敗、琴櫻2敗で迎えた4日目。大の里に早くも土がついた。
対戦相手は若元春である。先場所は東関脇にも関わらず大の里戦は
なかった。それだけではない。豊昇龍・琴櫻戦もなかった。東関脇
が3大関戦なしという珍記録を審判部はつくってしまった。
大の里にとって若元春はこれまで4勝1敗だから苦手意識はない。
相撲は、大の里が攻め込んだ。だが攻め切れず、若元春が逆襲する
とたちまち土俵を割ってしまった。このときの大の里がなんとも軽
く映った。これは体重ではなく、重心の問題である。大の里の負け
方がなんとも気になった。

新関脇王鵬の勝てない日が目立つ。4日目は隆の勝と対戦した。隆
の勝の攻めをまわり込んでなんとかしのいだ。だが、最後東土俵で
押し出された。これで1勝3敗となった。すべて平幕からの敗戦で
ある。

先場所優勝決定巴戦に出場した勢いは消えた。勝ち越すためには今
後7勝4敗のペースが求められる。横綱・大関・関脇・小結で6番
残している。祖父大鵬は新小結の場所11勝4敗だった。新関脇では
12勝3で大関への足がかりとなった。父貴闘力は新小結・新関脇と
も9勝6敗と勝ち越している。さて王鵬はどういう結果を残すか。
豊昇龍は豪ノ山と対戦した。豊昇龍は過去に豪ノ山戦で立ち渋った
あげく負けたがある。だが、対戦成績は5勝2敗でここ1年2勝し
ている。相撲は、出てくる豪ノ山をまわりこんではたき込んだ。一
瞬の勝負であった。調子をあげてきたが、まだ油断はできない。
