大相撲

2023年七月場所総評

★優勝争いについて

混迷の時代は8日目を過ぎるまで誰が優勝するのか
まるで分らない。さらに思いがけない優勝候補が出
てくる。それが千秋楽までもつれ込むのだから面白
いと思うのは当然である。ただ、番付の権威がない
のも事実である。

<豊昇龍対北勝富士の優勝決定戦>

★優勝した豊昇龍について

よくやったと思う。本割で負けている北勝富士に優
勝決定戦で一歩も引かないで向かっていったことが
優勝につながった。大関昇進は確定的である。とき
どき見せるひ弱さを克服することと、関脇小結の倍
稽古しなければ大関は維持できない。単発の優勝で
終わることがないよう精進していただきたい。

<優勝した豊昇龍(右)>

★3大関同日昇進はならなかった

大栄翔、若元春9勝に終わったが、あきらめるこ
となく取り組んでいただきたい。輪島、豪栄道は8
勝の翌場所の成績で大関になっている。

★新大関霧島に関して

途中から出場してみたものの出場した成績は6勝6
敗だった。出直し的成績である。来場所はいきなり
角番である。汚名挽回、2ケタ勝てるよう稽古する
しかない。

<食い下がられての負けが目立った霧島 翠富士戦)

★途中休場した横綱照ノ富士について

6場所中5場所休場で、晩年にはいっている。
大きな期待は難しいかもしれない。

★今場所の幻の取組は

豊昇龍対大栄翔である。取組をくずさず、下位の大
勝ち力士との対戦が組めるよう工夫が必要である。
錦木対北勝富士戦は優勝圏内のときに対戦させるべ
きである。千秋楽では錦木が優勝圏外になってしま
った。

★三賞について

三賞受賞者が大勢出てきたときは違和感があった。
殊勲賞は錦木、敢闘賞は伯桜鵬と北勝富士、技能賞
は伯桜鵬で決定。条件付きで、千秋楽の一番に勝て
ば豊昇龍、琴ノ若、豪ノ山、湘南乃海を敢闘賞とす
ることとなった。その結果全員が勝ったので7人に
なった。

<ざんばらの伯桜鵬が三賞受賞>

遜色がないときは2人の受賞でもいいが、大判振る
舞い過ぎた。殊勲賞は該当者なしである。1勝2敗
途中休場の照ノ富士に勝ったからといって殊勲には
ならない。敢闘賞は北勝富士、豊昇龍である。ほか
の力士はこの2人より見劣りする。技能賞は伯桜鵬
でいい。

★満員御礼が15日間でたが

平日の前半は無理があった。ただ、コロナのころよ
りお客は戻ってきた。1横綱3大関がフル出場でき
るともっと盛り上がる。

★最後に場所の点数を

70点。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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