大相撲

2022年十一月場所番付の視点

今年納めの十一月場所の番付が発表された。横綱照
ノ富士が途中休場、大関正代・御嶽海が4勝11敗と
大敗したことで、幕内上位関脇から前頭4枚以内に
勝ち越し力士が9人もでた。そのため幕内上位は頭
打ちで勝ち越してもそれほどアップしない事態とな
った。その結果、3関脇4小結の番付となった。横
綱・大関は3人とさびしくなった。しかも中身が伴
っていない。

東前頭3枚目で13勝2敗で優勝した玉鷲は小結止ま
りであった。これが定例化しそうな流れである。し
かし、歴史的には前頭上位の優勝は関脇のほうが圧
倒的に多い。番付は新大関を負け越し大関の下に位
置するなど悪い流れに向かっている。

<優勝玉鷲>

上位の頭打ちは、中位の勝ち越し力士に影響がでて
いる。若元春、佐田の海、北勝富士も小幅アップと
なった。逆に下位は負け越しても小幅ダウンとなっ
た。王鵬は7勝8敗で現状維持となった。千代大龍
は6勝9敗1枚ダウンで済んだ。

最も驚愕の事態は十両落ちでもおかしくない照強、
平戸海がそろって幕内に残ったことである。十両か
ら幕内入りする力士の成績が弱かったとはいえ、2
人そろって残留は予想外であった。そのため、十両
東白龍の新入幕はなかった。新入幕はホープ熱海富
士である。十両4場所で入幕した。それもややラッ
キーな入幕であった。

<熱海富士>

十両では6枚目に北青鵬と北の若、7枚目に新十両
優勝の栃武蔵と金峰山が並んだ。彼らの活躍が十両
を活性化させる。幕下落ちは朝乃若か豪ノ山か難し
かった。情報が錯綜したが、豪ノ山が残った。新十
両は狼雅と對馬洋である。

<豪ノ山>

幕下で新十両を狙える力士が上位にそろってきた。
湘南乃海、塚原、藤青雲、時疾風である。復帰を目
指す朝乃山は東4枚目に位置した。琴勝峰の弟琴手
計が幕下37枚目に番付をあげてきた。

<琴手計>

いまや優勝のチャンスは誰にでもあるだけに目が離
せない土俵になりそうである。また、納めの場所で
年間最多勝が決まる。場所は13日後に始まる。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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