大相撲

令和新十両事情

令和に入って20場所が経過した。この間新十両は32
人誕生した。きたる十一月場所はすでに新十両が狼
雅、對馬洋と発表されているつまり21場所で34人誕
生していることになる。それにしても21場所で34人
の新十両は1場所1.6人である。元関取以外の幕下は
九月場所番付では99人いた。それで1.6人だからけっ
こう狭き門である。

<九月場所新十両金峰山>

十両になれば締め込み、化粧まわし、紋付羽織袴を
新調できるし、月給をもらえる。無給から資格者・
一人前になれるわけである。十両尻と幕下筆頭は1
枚差であり、実力は紙一重なのだろうが、大きな境
目になっている。

34人の新十両のうち彩、竜虎、木崎海の3人はすで
に引退している。彩、竜虎は三段目で木崎海は十両
で引退した。竜虎は部屋の人間関係で、木崎海は首
の痛みが原因であった。中途半端なままでは、相撲
が取れなかった。なお、木崎海は美ノ海の実弟であ
る。

<木崎海>

将棋の世界では地獄の三段リーグで原則最高成績か
次点で四段になれる。四段からがプロである。将棋
の段位は下がることはないが、十両は成績次第では
幕下に逆戻りする。幕内から十両を経て幕下降格だ
ってある。朝玉勢、王輝、朝志雄、紫雷、琴裕将は
幕下に逆戻りした。栃丸はきたる十一月場所で幕下
に降格する。紫雷は付け人として同行した英乃海が
賭博にかかわった。紫雷は処分前に自主的に新十両
1場所を休場して、晴れの舞台の経験はない。

<紫雷>

令和の新十両で関脇まで昇進した力士は豊昇龍だけ
である。前頭上位までいった力士が琴ノ若と翠富士
である。幕内中位・下位までいった力士が琴勝峰、
一山本、錦富士、王鵬、平戸海である。きたる十一
月場所、熱海富士と東白龍の新入幕が予想されてい
る。令和4年三月場所までは26人中10人が入幕して
いる。あとに続く北乃若、金峰山も楽しみな力士で
ある。幕下では十両を目指す熱い戦いが毎場所行わ
れている。

<豊昇龍>

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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