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2022年現代関取四股名事情

現代の関取の四股名で目につくのは圧倒的に本名が
多いことである。5人いる。全員あげられるだろう
か。正代、高安、遠藤、宇良、そして下の名前で
あるが、明生である。石浦は休場続きで、幕下で
ある。一山本は本名を含んだ四股名である。

<遠藤>

解説の玉の海梅吉氏はかつて本名力士に対して
「親から受け継いだ名前を大事にしてるんですな」
と皮肉まじりに語っていた。輪島は「どこにでも
ある苗字ではないでしょう」と横綱になっても輪島
で通した。現代の本名力士は改名のチャンスはとっ
くにのがしている、といえる。

漢字の読みがないのが「北勝」(ほくと)である。
勝を「と」とは読まない。これは保志が改名する
さい、故郷の十勝をいれたいという思いから北勝海
となった。関取では弟子の北勝富士がいる。ほかに
天空海(あくあ)がいる。地元茨城県大洗町のアク
アワールドからきている。

<北勝富士>

さらに阿武咲(おうのしょう)がいる。阿武松部屋
所属である。この名は横綱阿武松(おうのまつ)
からきている、萩の「阿武(あぶ)の松原」が由来
とされている。読みは音が変化したか、あるいは
阿武(あぶ)以前のものと考えられている。

<阿武咲>

1文字四股名は輝である。なかなか輝けずにいる。
勢は引退してしまった。三段目に頂、漣(さざ
なみ)、天(あまね)、暁、葵がいる。彼らが関取
に上がるのを待つしかない。さすがに5文字の関取
はいない。かつて千代の富士、佐田の富士がいた。

父の四股名を受け継いだ力士が琴ノ若である。先例
として増位山、貴ノ花がいる、増位山、貴乃花は
四股名だけでなく、部屋も継承した。琴ノ若も佐渡
ヶ嶽部屋を継ぐことになると思われる。部屋伝統の
四股名が豊山である。これは時津風部屋所属、東農
大出で新潟県出身の3条件が必要になってきて
いる。

<琴ノ若>

現代の四股名の傾向別は以下である。
~山(やま)霧馬山、碧山、豊山、
豪ノ山は幕下と予想される。
~山(ざん)荒篤山、金峰山、武将山
~海(うみ) 御嶽海、平戸海、島津海
~の(ノ、乃)海 佐田の海、隠岐の海、志摩ノ
海、美ノ海、英乃海
~龍 豊昇龍、妙義龍、千代大龍、東龍、東白龍、
水戸龍、徳勝龍、
~富士 照ノ富士、翠富士、北勝富士、錦富士、
宝富士、熱海富士
~鵬 王鵬、大翔鵬、炎鵬、北青鵬

最後に、違和感が残る力士がいる。水戸龍である。
水戸は地名であり、そこの出身でもない力士が名の
るのは不自然である。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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