大相撲

2022年現代関取四股名事情

2022年10月28日

現代の関取の四股名で目につくのは圧倒的に本名が
多いことである。5人いる。全員あげられるだろう
か。正代、高安、遠藤、宇良、そして下の名前で
あるが、明生である。石浦は休場続きで、幕下で
ある。一山本は本名を含んだ四股名である。

<遠藤>

解説の玉の海梅吉氏はかつて本名力士に対して
「親から受け継いだ名前を大事にしてるんですな」
と皮肉まじりに語っていた。輪島は「どこにでも
ある苗字ではないでしょう」と横綱になっても輪島
で通した。現代の本名力士は改名のチャンスはとっ
くにのがしている、といえる。

漢字の読みがないのが「北勝」(ほくと)である。
勝を「と」とは読まない。これは保志が改名する
さい、故郷の十勝をいれたいという思いから北勝海
となった。関取では弟子の北勝富士がいる。ほかに
天空海(あくあ)がいる。地元茨城県大洗町のアク
アワールドからきている。

<北勝富士>

さらに阿武咲(おうのしょう)がいる。阿武松部屋
所属である。この名は横綱阿武松(おうのまつ)
からきている、萩の「阿武(あぶ)の松原」が由来
とされている。読みは音が変化したか、あるいは
阿武(あぶ)以前のものと考えられている。

<阿武咲>

1文字四股名は輝である。なかなか輝けずにいる。
勢は引退してしまった。三段目に頂、漣(さざ
なみ)、天(あまね)、暁、葵がいる。彼らが関取
に上がるのを待つしかない。さすがに5文字の関取
はいない。かつて千代の富士、佐田の富士がいた。

父の四股名を受け継いだ力士が琴ノ若である。先例
として増位山、貴ノ花がいる、増位山、貴乃花は
四股名だけでなく、部屋も継承した。琴ノ若も佐渡
ヶ嶽部屋を継ぐことになると思われる。部屋伝統の
四股名が豊山である。これは時津風部屋所属、東農
大出で新潟県出身の3条件が必要になってきて
いる。

<琴ノ若>

現代の四股名の傾向別は以下である。
~山(やま)霧馬山、碧山、豊山、
豪ノ山は幕下と予想される。
~山(ざん)荒篤山、金峰山、武将山
~海(うみ) 御嶽海、平戸海、島津海
~の(ノ、乃)海 佐田の海、隠岐の海、志摩ノ
海、美ノ海、英乃海
~龍 豊昇龍、妙義龍、千代大龍、東龍、東白龍、
水戸龍、徳勝龍、
~富士 照ノ富士、翠富士、北勝富士、錦富士、
宝富士、熱海富士
~鵬 王鵬、大翔鵬、炎鵬、北青鵬

最後に、違和感が残る力士がいる。水戸龍である。
水戸は地名であり、そこの出身でもない力士が名の
るのは不自然である。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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