大相撲

決め手に欠ける上位陣

2022年10月23日

九月場所で大関御嶽海が4勝11敗と大敗して、大関
の座を明け渡した。これによって1横綱・2大関の
3人体制となった。どうみても手薄な横綱・大関陣
である。それだけではない。横綱照ノ富士はひざの
手術をするという。そうなると十一月場所の出場は
絶望的である。さらに正代はカド番である。なぜこん
な事態に陥ったのだろうか。

<正代>

横綱は長い間白鵬が絶対的強者として引っ張ってきた。
優勝候補にあげられ、その通り優勝してきた。白鵬の
後に日馬富士、鶴竜、稀勢の里と横綱は誕生したが、
白鵬より先に引退している。日馬富士は事件で身を
引いた。稀勢の里は新横綱の大ケガが原因で活躍でき
ずに終わった。最後は不戦敗をいれて10連敗して引退
している。

<日馬富士、鶴竜、白鵬>

晩年となった白鵬と鶴竜は休場を続けていた。鶴竜は
3場所連続休場後12勝3敗。その後3場所連続休場。
翌場所10休後引退している。帰化の手続きの結果が
なかなかでずに辞めるに辞められない時期があった。
白鵬の時代は2017年までであった。その後の休場は
以下である。
2018年4場所
2019年3場所
2020年4場所(年5場所)
2021年4場所(九月場所まで)

白鵬時代の終焉の2018年から3年間、横綱は誕生し
なかった。2021年7月ようやく照ノ富士が誕生した。
稀勢の里が横綱になってから4年以上経過していた。
しかし、横綱は東西にそろうことが望ましいが、今の
大関からが生まれそうもない。次の横綱は幻と化して
いる。

<若隆景>

横綱・大関陣が希薄のなか、幕内上位の勝ち越しは
多い。番付は頭打ちである。それでいて大関へかけ
あがる者はいない。若隆景が九月場所11勝したが、
連続2ケタあげられるのか。上位は紙一重の実力で
ある。誰が抜け出すかの興味はあるが、決め手に欠け
るのはなんとも物足りない。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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