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決め手に欠ける上位陣

九月場所で大関御嶽海が4勝11敗と大敗して、大関
の座を明け渡した。これによって1横綱・2大関の
3人体制となった。どうみても手薄な横綱・大関陣
である。それだけではない。横綱照ノ富士はひざの
手術をするという。そうなると十一月場所の出場は
絶望的である。さらに正代はカド番である。なぜこん
な事態に陥ったのだろうか。

<正代>

横綱は長い間白鵬が絶対的強者として引っ張ってきた。
優勝候補にあげられ、その通り優勝してきた。白鵬の
後に日馬富士、鶴竜、稀勢の里と横綱は誕生したが、
白鵬より先に引退している。日馬富士は事件で身を
引いた。稀勢の里は新横綱の大ケガが原因で活躍でき
ずに終わった。最後は不戦敗をいれて10連敗して引退
している。

<日馬富士、鶴竜、白鵬>

晩年となった白鵬と鶴竜は休場を続けていた。鶴竜は
3場所連続休場後12勝3敗。その後3場所連続休場。
翌場所10休後引退している。帰化の手続きの結果が
なかなかでずに辞めるに辞められない時期があった。
白鵬の時代は2017年までであった。その後の休場は
以下である。
2018年4場所
2019年3場所
2020年4場所(年5場所)
2021年4場所(九月場所まで)

白鵬時代の終焉の2018年から3年間、横綱は誕生し
なかった。2021年7月ようやく照ノ富士が誕生した。
稀勢の里が横綱になってから4年以上経過していた。
しかし、横綱は東西にそろうことが望ましいが、今の
大関からが生まれそうもない。次の横綱は幻と化して
いる。

<若隆景>

横綱・大関陣が希薄のなか、幕内上位の勝ち越しは
多い。番付は頭打ちである。それでいて大関へかけ
あがる者はいない。若隆景が九月場所11勝したが、
連続2ケタあげられるのか。上位は紙一重の実力で
ある。誰が抜け出すかの興味はあるが、決め手に欠け
るのはなんとも物足りない。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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