大阪は朝から雨だった。気温も急激に冷え
込んできた。天候の変化が虫の知らせになっ
たわけではないが、この日から横綱照ノ富
が休場した。土俵の上から最高峰がきえた。
この穴は大きい。ほかの力士では埋まらない。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/03/照る栄A-e1647603793962.jpg)
照ノ富士は横綱わずか4場所目で早くも横綱
初休場となった。この休場は土俵を寂しく
させるとともに、照ノ富士にとっても新たな
試練となる。
休場しても横綱の地位は落ちないが、横綱の
責任は果たせない。権利があれば義務がある。
権利だけを主張しても通らないのは当然で
ある。休場をした以上今度出場する時は万全
でなければならない。中途半端は許されない。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/03/照る玉A-e1647603816307.jpg)
残った力士が気になる。本来なら横綱不在の
ときは大関が担うものであるが、絶対的強者
はいない。番付ナンバー2の正代にいたって
は5敗となった。優勝のカギさえ握れない。
優勝ラインはどれくらいになるのだろうか。
2敗なら上出来。
3敗なら優勝決定戦がほしい。
11勝4敗となるともはや優勝ではない。
単なる1位である。
上位以外では高安が全勝である。かつて優勝
争いのトップに立ったとき、堅くなって自滅
した。上位1敗は御嶽海と若隆景である。
御嶽海は落着いて明生を寄せ付けなかった、
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/03/御嶽明生A-e1647603836964.jpg)
若隆景は速攻とうまさが兼ね備わって、相撲
が際立ってきた。他の力士より抜け出して
きた。6日目は隆の勝を引き落とした。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/03/若隆A-e1647603851192.jpg)
とはいえ、まだ、場所は6日目が終わった
ばかりである。激しい星の潰し合いはこれ
からが本番である。