大相撲

実力者を比較する

関脇以下の実力者というと次の7人をあげる
と異論が少ないことだろう。
御嶽海
大栄翔
高安
明生
若隆景
隆の勝
逸ノ城

彼らの今年(2021年)1年間を比較してみよ
う。まず、関脇・小結の在位場所数だが、
以下のようになった。
1.御嶽海 6場所(関脇3場所小結3場所)
2.高安  5場所(関脇2場所小結2場所)
3.隆の勝 3場所(関脇3場所)
4.明生  3場所(関脇2場所小結1場所)
5.逸ノ城 2場所(小結2場所)
5.大栄翔 2場所(小結2場所)
7.若隆景 1場所(小結1場所)

<御嶽海>

御嶽海は1年間三役だった。高安がこれに
続いているが、2度休場があり、印象が薄れ
てきている。隆の勝は関脇を陥落したが、
きたる一月場所で復帰する。前に出る圧力は
技を圧倒してしまう。明生は一月場所の小結
で3場所連続三役だが、どこまで続くか注目
である。

10勝以上の成績は次のようになった。
1.大栄翔 2度(13勝、10勝)
2.御嶽海 2度(11勝、10勝)
3.高安  2度(10勝、10勝)
4.隆の勝 1度(11勝)
5.若隆景 1度(10勝)
5.明生  1度(10勝)
5.逸ノ城 1度(10勝)

9勝を何場所繰り返しても大関にはなれない。
10勝以上は大関へのステップになる。ただし、
連続でないと大関には届かないことになる。
さらに三役でないと弱くなる。十一月場所
関脇で11勝をあげた御嶽海がきたる一月場所
でどういう成績をあげるのか。予測は難しい。

三賞は相撲内容の評価である。受賞力士は
4人にとどまった。

1.大栄翔 3回(殊勲2、技能)
2.若隆景 2回( 技能2)
3.明生  1回(敢闘)
3.隆ノ勝 1回(敢闘)

<若隆景>

御嶽海、高安、逸ノ城は三賞がなかった。
3力士とも決定打に欠けた。九月場所、明生
は大栄翔とともに横綱照ノ富士に勝利した
のだから、殊勲賞を受賞してもおかしくなか
った。

一番重要なポイントとなるのが、年間成績で
ある。1年間の集大成になる。同時に横綱
大関戦は落とせない要素である。
1.御嶽海55勝35敗
(横綱戦0勝3敗、大関戦8勝6敗)
2.大栄翔50勝40敗
(横綱戦1勝3敗、大関戦7勝10敗 )
3.明生49勝41敗
(横綱戦1勝2敗、大関戦5勝10敗)
4.若隆景41勝34敗15部屋ごと休場
(横綱戦0勝3敗、大関戦5勝8敗)
5.逸ノ城48勝42敗
(横綱戦0勝3敗、大関戦4勝5敗)
6.隆の勝48勝42敗
(横綱戦0勝3敗、大関戦1勝10敗)
7.高安46勝39敗5休
(横綱戦0勝3敗、4勝11敗)

<明生>

若隆景は新型コロナウイルスの部屋ごと休場
があるため勝敗差で順位をつけた。なお、
高安の休場は負け扱いとした。全員勝ち越し
ているが、飛びぬけた力士はいない。

ここまでの各項目を1位を7点、2位を6点
…7位1点とした。ただし、年間成績は1位
を12点、2位を10点…6位を2点、7位を
0点とした。横綱・大関戦は通常採点した。
その結果実力者ランキングは以下となった。
総合
1位御嶽海
1位大栄翔
3位明生
4位若隆景
5位隆の勝
6位逸ノ城
7位高安

<大栄翔>

御嶽海と大栄翔がトップを分けあった。続い
て明生、若隆景と続いた。隆の勝は横綱大関
に勝てなくなっている。あなたならどういう
順位になりますか。

多忙な日々が続いています。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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