十一月場所、横綱・大関陣は横綱照ノ富士、
大関正代・貴景勝と３人体制だった。これは
きたる一月場所も変わることはない。いか
にも少数化したという印象である。それでは
横綱・大関陣はどのくらいが適切の人数なの
か。東西に横綱、大関がそろえば十分なのか。
４人がフル出場ならそれでもいい。だが休場
者が出るとたちまち少数化してしまう。今年
（2021年）の横綱・大関陣のフル出場が以下
である。
一月場所 横綱０ 大関２
三月場所 横綱０ 大関３
五月場所 横綱０ 大関３
七月場所 横綱１ 大関２
九月場所 横綱１ 大関２
十一月場所横綱１ 大関２
休場が多かった鶴竜、白鵬の両横綱が引退し、
朝乃山が出場停止で大関の座を追われた１年
だった。若い大関貴景勝は２度も休場した。
通算大関５度目の休場である。３場所に１度
は休場していることになる。もっとも最高位
大関の優勝はそれほど期待できない。事実
2021年最高位大関の優勝はなかった。大関は
クンロク、ハチナナがどうしても目立つ。
大関はかつて６大関時代があった。2012年
三月場所から九月場所まで琴欧洲、琴奨菊、
稀勢の里、把瑠都、日馬富士、鶴竜である。
３人は横綱になっているが、日馬富士、鶴竜
は大関時代の成績が特別よかったわけでは
ない。稀勢の里は大関在位が長すぎ、優勝も
なく横綱になれないと思っていた。
大関止まりの大関は２人から３人いればいい。
大切なのは横綱である。横綱は優勝を宿命
づけられている。横綱はこれまで４人が最高
であった。栃錦が連続優勝したとき、横綱は
東富士・千代の山・鏡里・吉葉山と４人いた。
「５横綱はいけない」といって東富士は引退
した。ただ、４横綱全員が好成績をあげた
ことは少ない。だとすると横綱は３人くらい
でいい。
大鵬、北の富士、玉の海の３横綱時代は充実
していた。大鵬は晩年で１度休場及び引退
騒動があったが、それ以外は14勝３度、12勝
３度とすべて12勝以上だった。そして場所中
に引退した。
問題は横綱になれる逸材が見当たらないこと
である。見当もつかない事態である。そう
なると横綱・大関陣の特に横綱の少数化は
当分続くことになる。
親戚から冷凍食品が届きました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。
