大相撲

■福岡8日目 貴景勝予想外の貴重な1勝

日曜の大相撲、空席はそれなりにあるが、
それでも平日よりは入った。新序出世披露が
おこなわれたが2人という寂しさであった。
大相撲は冬の時代と書いてきたが、コロナ禍
が沈静化して本場所は人気回復の兆しがでそ
うである。ただし、これから冬に入るので、
沈静化がいつまでも続かないかもしれない。
大相撲人気は未知数である。

貴景勝対逸ノ城戦はまったく予想外の展開
となった。貴景勝はあたって押すが、巨体
逸ノ城は後退せず。攻め合いから貴景勝再度
出るが、逸ノ城踏みとどまって右前褌を取る
も、窮屈な体勢。動きが止まり、探り合い。
右を深くさしたい逸ノ城、許さない貴景勝。
この状態がしばらく続く。正面からでは
逸ノ城の背中だけがみえる。逸ノ城かまわず
強引に出る。貴景勝、西土俵をまわり込むも
逸ノ城追撃、最後は右で押し倒した。逸ノ城
が全勝貴景勝をくだしたと誰もが思った。

<貴景勝、逸ノ城に敗れたか>

ところが思いがけず物言いがついた。貴景勝
が土俵下を歩いて所定の位置にむかう途中、
髷をアピールしていた。髷をつかんでの逸ノ
城の反則負けか。審議の結果を待った。判定
は髷をつかんだ逸ノ城の反則負けとなった。
しかも、髷つかみは最後の勝負場面ではなく、
最初の攻防のなかでおこなわれた。現代は
髷をつかんこと事態が反則となるようルー
ルが改正されている。

<物言い>

それにしても貴景勝はこれ以上ない貴重な
1勝をあげた。これでストレートの勝ち越し。
9日目は豊昇龍戦である。今後の対戦相手は、
関脇以上4番は間違いなさそう。あと2番
は番付順なら遠藤、高安だが、阿炎が勝ち
上がれば阿炎戦も考えられる。星によって
は千秋楽の対戦相手が照ノ富士戦の可能性
も十分考えられる。

<髷をつかみ逸ノ城の反則負け>

照ノ富士は巧者遠藤をかまわず前に出て圧倒。
遠藤はうまさを発揮できず、完敗した。勝負
のあっけなさにか、照ノ富士の強さにか、
観客は唖然とした。照ノ富士は、9日目の
対戦相手は高安戦。今後の対戦相手は関脇
以上が4番。逸ノ城戦、あと1人が誰になる
か。

<照ノ富士、遠藤を一蹴>

照ノ富士、貴景勝の全勝街道が続いた8日目
であった。

【福岡情報】カラー読物2
カラー読物はほかに大相撲よもやま話として
「九州出身の不世出の大横綱双葉山」をピッ
クアップしている。双葉山についてはこれ
まで多く語られ綴られてきた。カラー読物
では63連勝、後の先の立ち合い。腰のよさに
触れている。連勝がストップしたとき「我
いまだ木鶏たり得ず」、不振で休場したとき
「信念の歯車が狂った」の言葉も紹介して
いる。さらに双葉山が目指したものや親方
として育てた力士、理事長として取り組んだ
部屋別総あたりなどを取り上げている。

大相撲「モノ」語りは横綱を取り上げている。
横綱といっても腰にしめる綱がテーマである。
要約すると以下である。
・綱を締めての土俵入りは谷風、小野川が始まり
・綱は明治なってから徐々に太くなった
・現在東京場所で年3回綱打ちがおこなわれる
・重さ、長さは力士の体格による
などが記載されている。カラー読物は読み
応え十分である。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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