日曜の大相撲、空席はそれなりにあるが、
それでも平日よりは入った。新序出世披露が
おこなわれたが2人という寂しさであった。
大相撲は冬の時代と書いてきたが、コロナ禍
が沈静化して本場所は人気回復の兆しがでそ
うである。ただし、これから冬に入るので、
沈静化がいつまでも続かないかもしれない。
大相撲人気は未知数である。
貴景勝対逸ノ城戦はまったく予想外の展開
となった。貴景勝はあたって押すが、巨体
逸ノ城は後退せず。攻め合いから貴景勝再度
出るが、逸ノ城踏みとどまって右前褌を取る
も、窮屈な体勢。動きが止まり、探り合い。
右を深くさしたい逸ノ城、許さない貴景勝。
この状態がしばらく続く。正面からでは
逸ノ城の背中だけがみえる。逸ノ城かまわず
強引に出る。貴景勝、西土俵をまわり込むも
逸ノ城追撃、最後は右で押し倒した。逸ノ城
が全勝貴景勝をくだしたと誰もが思った。
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ところが思いがけず物言いがついた。貴景勝
が土俵下を歩いて所定の位置にむかう途中、
髷をアピールしていた。髷をつかんでの逸ノ
城の反則負けか。審議の結果を待った。判定
は髷をつかんだ逸ノ城の反則負けとなった。
しかも、髷つかみは最後の勝負場面ではなく、
最初の攻防のなかでおこなわれた。現代は
髷をつかんこと事態が反則となるようルー
ルが改正されている。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/11/0L7A4246ものいい-1024x913.jpg)
それにしても貴景勝はこれ以上ない貴重な
1勝をあげた。これでストレートの勝ち越し。
9日目は豊昇龍戦である。今後の対戦相手は、
関脇以上4番は間違いなさそう。あと2番
は番付順なら遠藤、高安だが、阿炎が勝ち
上がれば阿炎戦も考えられる。星によって
は千秋楽の対戦相手が照ノ富士戦の可能性
も十分考えられる。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/11/0L7A4076まげ-1024x930.jpg)
照ノ富士は巧者遠藤をかまわず前に出て圧倒。
遠藤はうまさを発揮できず、完敗した。勝負
のあっけなさにか、照ノ富士の強さにか、
観客は唖然とした。照ノ富士は、9日目の
対戦相手は高安戦。今後の対戦相手は関脇
以上が4番。逸ノ城戦、あと1人が誰になる
か。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/11/0L7A4312てる-884x1024.jpg)
照ノ富士、貴景勝の全勝街道が続いた8日目
であった。
【福岡情報】カラー読物2
カラー読物はほかに大相撲よもやま話として
「九州出身の不世出の大横綱双葉山」をピッ
クアップしている。双葉山についてはこれ
まで多く語られ綴られてきた。カラー読物
では63連勝、後の先の立ち合い。腰のよさに
触れている。連勝がストップしたとき「我
いまだ木鶏たり得ず」、不振で休場したとき
「信念の歯車が狂った」の言葉も紹介して
いる。さらに双葉山が目指したものや親方
として育てた力士、理事長として取り組んだ
部屋別総あたりなどを取り上げている。
大相撲「モノ」語りは横綱を取り上げている。
横綱といっても腰にしめる綱がテーマである。
要約すると以下である。
・綱を締めての土俵入りは谷風、小野川が始まり
・綱は明治なってから徐々に太くなった
・現在東京場所で年3回綱打ちがおこなわれる
・重さ、長さは力士の体格による
などが記載されている。カラー読物は読み
応え十分である。