大相撲

2019年 年間最多勝最終形

2019年11月26日

十一月場所を終了したことで今年1年間の
成績が確定した。九月場所までは御嶽海と
阿炎が45勝で最多勝に並んでいた。それを
朝乃山が1差で追走していた。すべて関脇
以下である。横綱・大関が、いかに休場が
影響したかを物語っている。

それでは、幕内1年間の成績はどのように
なったのか。なお、対象は6場所幕内に在位
した力士とさせていただいた。単なる数字の
比較ではなく、横綱大関の対戦率によって
クラス分けさせていただいた。それが以下で
ある。
年間6−1A
年間6−2A
すでにご存知の通り、2019年の年間最多勝は
朝乃山に決定した。成績は55勝35敗であった。
一月場所は8勝7敗、三月場所は7勝8敗と
特に目立った成績をあげていたわけではなか
った。この時点で朝乃山は幕内中位以下の
存在に過ぎなかった。
191124千秋楽表彰 909
<年間最多勝の表彰を受ける朝乃山>

表舞台に躍り出たのは五月場所の平幕優勝で
あった。12勝3敗で初優勝。トランプ大統領
から表彰を受ける歴史的瞬間に恵まれた。
その後は初の上位総当たりで7勝8敗と試練
を経て10勝、11勝と連続2ケタ勝利で大関
候補に急浮上してきた。大関との対戦は6勝
1敗と圧倒している。

ただ、55勝で年間最多勝ということは、いか
に絶対的強者がいなかったか。どんぐりの
背比べであったかを証明している。絶対的
強者がいた時代は年間70勝以上、場合によっ
ては80勝以上が当たり前であった。今の横綱・
大関は、休場が多くて年間最多勝には無縁に
なっている。
191124千秋楽幕内 882
<阿鼻>

次点は阿炎である。成績は54勝26敗と惜しく
も1勝届かなかった。阿炎も着実に力をつけ
てきた。大関戦は6勝3敗と勝ち越している。
3位は御嶽海と白鵬が51勝。最も横綱・大関
と対戦した力士が北勝富士である。全部で
25番対戦した。横綱に2勝8敗、大関に7勝
8敗の成績を残した。白鵬に勝っている。
191119十日目幕内 951
<北勝富士>

阿武咲が今年1年間ついにただの1度も横綱・
大関戦がなかった。明日のホープは過去の
モノとなったのか。このまま終わってはいか
にも惜しい。

2020年は誰かが抜け出すのか。そして年間
最多勝の成績をアップしていくのか。どん
ぐりの背比べに終止符を打つ力士の出現を
ぜひ期待したい。

池袋に行ってきました。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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