大相撲五月場所が始まった。雨あがりの後気温は高まった。通称夏
場所と呼ぶにふさわしい暑さになっていきそうだ。知った顔が国技
館に戻ってきた。佐渡ヶ嶽(元琴ノ若)部屋で出会った方と南門あ
たりで話し込んだ。昔相撲友の会で共にした方と久々に会った。
さて、土俵はどうなったか。幕下朝乃山は順当に勝利した。新十両
で王鵬の弟夢道鵬は初白星をあげた。先場所新十両で優勝した草野、
新入幕で敢闘賞を受賞した安青錦は黒星スタートとなった。幕内後
半では物言いが立て続けについた。

王鵬と琴櫻は目まぐるしい展開となった。立ち合い琴櫻突き立てた
が、王鵬残し左四つ。互いに上手が取れない。その状態がしばらく
続き、琴櫻が右巻きかえにいく。王鵬きめて出るが、体が離れ琴櫻
押して出る。だが王鵬がまわり込んで肩透かしで決めた。琴櫻の巻
きかえが素早くできなかったことがもつれる相撲の要因になった。
大の里は先場所負けている若元春と組まれた。しかし、相撲は大の
里が圧倒し、一気に寄り切った。大の里は自分の相撲を取り切った。
向こう正面たまりには大の里父が見守っていた。勝利後周りの方と
握手していた。

休場明けの豊昇龍は小結若隆景と対戦した。油断のならない相手で
ある。だが相撲は、豊昇龍が果敢に突き立て押し出した。豊昇龍の
気魄相撲で若隆景をまったく問題にしなかった。豊昇龍は最高の相
撲で最高のスタートとなった。2日目からは平幕戦になる。

初日、力士はまだ場所慣れしていない面がみえた。だが、それは撮
影者である筆者もであった。幕内に入ってカメラ交換をすべきとこ
ろを度忘れした。2日目からは力士も筆者も場所慣れしていけそう
である。