幕下では幕下最下位付け出し同士が組まれた。花岡対浦山の一番は
上手投げで花岡が勝利した。十両土俵入り後の幕下5番に炎鵬が登
場した。堂々たる勝利だった。なお川副は惜敗した。
新十両同士の一番に注目した。宮乃風対夢道鵬戦である。夢道鵬が
押し出しで勝って2勝目をあげた。宮乃風は2敗と苦しい結果とな
った。十両では元大関の御嶽海が今場所初白星をあげた。心なしか
寂しく見える。

高須クリニック院長と漫画家西原理恵子氏が観戦する2日目。幕内
で最も激しかった相撲は大栄翔対豪ノ山である。両力士一歩も譲ら
ぬ激しい突っ張りが続いた。見ごたえ十分。大栄翔が気を見て突き
落した。昭和の激しい突き合いで今も語られるのは富士桜対麒麟児
であった。再現は続くか。
大の里は先場所本割で負けている高安と対戦した。立ち合いは大の
里が圧倒した。その後はたき込みで決めた。パワーが生きて、押さ
えつけたようなはたき込みだった。10勝-12勝の大の里の横綱うん
ぬんは時期尚早である。

結びの一番は豊昇龍対若元春戦であった。対戦成績は12勝2敗と豊
昇龍が圧倒している。ただ、若元春は楽勝とはいかぬ実力者である。
相撲は、豊昇龍がもろ差し一気の寄りで正面土俵に寄り倒した。ま
だ2日間だが、豊昇龍は充実している。

相撲人気は誰が優勝するか、場所前では予想ができない点にある。
番付通りにいけば理想だが果たして今場所はどうなるか。場所はま
だ13日もある。