大相撲

■福岡3日目 朝乃山を退けた白鵬の頭脳作戦

2019年11月12日

3日目から友風が休場した。それも長期化
しそうな師匠の談話である。休場者は止まる
ことを知らない。これが毎場所繰り返される
のだから、たまらない。休場に関して無為
無策を続けるなら、毎場所同じことが繰り
返されることになる。それは結局看板倒れ、
看板に偽りありの場所になってしまう。

3日目の最大の注目は、横綱白鵬対小結朝乃
山戦である。前日大栄翔にあっけなく敗れた
白鵬。一方の朝乃山は苦手の突き押しのパワ
ー相撲に対し進歩を見せた。大関の貴景勝を
がっちり捕まえて相手の力を封じた。

調子をおろした白鵬、成長の跡を見せた朝乃
山。力がダウン気味の白鵬、上昇一途の朝乃
山。両力士を取りまく流れは、朝乃山が白鵬
を倒しても少しも不思議でない状況だった。
白鵬は負けると休場もあるのでは、とまで
考えられた。

しかし、実際の相撲はこうした思惑をはずす
ように展開した。右の相四つだが、白鵬は
張りさしにいって素早く両ざしにはいった。
すぐに左からすくって朝乃山の体をおこすと、
そのまま投げて、勢いで重ねもちになった。

白鵬の意表をつく取り口であった。頭脳作戦
あるいは老獪といえなくもない。逆にいうと
今の朝乃山と右四つに渡りあう危険を回避
したといえる。それだけ朝乃山は警戒される
存在になったと言える。

三役以上に全勝が早くも消えた。優勝争いは
中心を欠いたままで、先が読めない。そう
したなかで上位の星のつぶしい合いは続く
ことになる。

【大相撲写真館】
120211福祉 268

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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