大相撲

平成30年一月場所総評

2018年1月29日

★今場所も一人横綱と3場所連続中である。
白鵬、稀勢の里が途中休場して、またも一人
横綱になった。白鵬は張り差し、かちあげが
封印され、相撲になっていなかった。対戦
相手も白鵬が張り差し、かちあげがこない
から安心してぶつかれる。通常のかちあげは
認められている。張るのは打撃系の技なので、
中止するなら、すべて中止にしたほうがスッ
キリする。
180118五日目幕内 701=2
<稀勢の里、嘉風に敗れる>

稀勢の里は弱くなっている。後退すると残せ
ない。琴奨菊戦はもろかった。「負けがこむ
と休場する」を繰り返すのは、明らかに判断
の誤りである。自信が回復するほどの稽古を
しない限り、このままで終わる恐れがある。

★今場所も多くの休場者が出たが。
重量級の力士が多くなり、どうしてもケガに
つながりやすい。重量化が改善されない限り、
ケガ人は減ることはない。力士生命が脅か
されることにもなりかねない。
180128千秋楽表彰 844
<優勝パレード 旗手碧山>

★14勝1敗で優勝した栃ノ心について。
栃ノ心は本当によくやった。力強かった。
右膝の大ケガを克服した苦労が報われた。
栃ノ心がいなければ、ただの混戦場所だった。
大関豪栄道、高安、関脇御嶽海、玉鷲、小結
貴景勝を退けたのだから価値ある優勝だった。

★上位の若手貴景勝、阿武咲、北勝富士は
負け越したが。
まだ、安定した実力ではない。しかし、悲観
することはない。いい素材だし、成長途上だし、
大関候補であることは間違いない。
180128千秋楽表彰 646
<敢闘賞 阿炎>

★三賞について。
殊勲賞栃ノ心は優勝争いを盛り上げたという
理由。これは昭和47年七月場所優勝した高見
山のときいわれた基準である。敢闘賞は10勝
をあげた新入幕阿炎、竜電が受賞。妥当な線
だと思う。技能賞は栃ノ心。前回の技能賞は
吊りが認められての受賞だった。今場所も
御嶽海をごぼう抜きにした。
180128千秋楽表彰 721
<敢闘賞 竜電>

★場所中に大砂嵐の無免許運転と虚偽報告、
平成26年の春日野部屋で兄弟子が弟弟子に
顎を骨折する事件が明るみになったが。
スキャンダルはどうにも止まらない状態で
ある。弁明の余地がない事件である。相撲界
のイメージを払拭するのは容易ではない。
信用は一瞬で失われる。何が起きても観客が
入るは、いつまでも続かない。

★最後に場所の採点を。
65点。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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