大相撲

知られざる十両優勝 現役編

2017年7月3日

五月場所は元幕内の錦木が安美錦との相星
決戦を制して、10勝5敗で十両優勝を達成
した。十両優勝を予想することはいかなる
相撲通でもきわめて難しい。また、幕内優勝
は覚えていても、十両優勝者は記憶から薄れ
ていくのが常である。そこで予想ではなく、
これまでの現役力士の十両優勝の傾向につい
て述べてみよう。
十両優勝1A
十両優勝2A
現役の十両優勝経験者はのべ47人、個別で
38人である。最も古い現役の十両優勝は、
平成16年三月場所の白鵬である。今から13年
以上前になる。その次は同年九月場所の安馬
(後の日馬富士)。その次は平成17年三月
場所の琴奨菊である。なお、稀勢の里、鶴竜、
高安、豪栄道は十両優勝の経験はない。
0701千秋楽幕下十両後半 147豊響新十両優勝
<H19年1月豊響十両初優勝 現在3回の十両優勝>

現役の最多十両優勝は豊響と栃ノ心の3回
である。豊響は今度十両優勝すれば、15日制
が定着した昭和24年夏場所以降では、最多
タイの4回になる。もっとも豊響は現在3回
優勝したうち、2回は元幕内力士としての
優勝である。栃ノ心はケガで幕下まで落ちた
が、そこからが凄かった。幕下連続優勝の
あと十両2場所連続優と4場所連続優勝で
幕内に復帰した。元小結という注釈つきでは
あるが、15戦全勝優勝もしている。
110925千秋楽十両 537妙義龍琴勇輝
<H23年9月 琴勇輝を倒し、新十両から
2場所連続十両優勝を達成した妙義龍>
130721千秋楽十両 593遠藤
<H25年7月十両優勝で十両を1場所で突破した遠藤>

現役の十両連続優勝は、翔天狼、妙義龍、
栃ノ心である。さすがに3場所連続優勝は
15日制定着以降では1度もない。このうち
翔天狼、妙義龍は新十両からの連続優勝で
ある。現役の新十両優勝は豊響、栃ノ心、
翔天狼、妙義龍、勢、千代大龍、遠藤、照ノ
富士、逸ノ城、御嶽海と10人いる。勢は幕下
が長かっただけに、感慨深かった。
140727千秋楽十両 761栃ノ新逸ノ城の優勝決定戦
<H25年7月栃ノ心と逸ノ城の十両
優勝決定戦>

成績別現役十両優勝では、15戦全勝1回、
14勝3回、13勝13回、12勝16回、11勝10回、
10勝4回である。元幕内以上で優勝した回数
は22と半分弱を占めている。七月場所は誰が
何勝何敗で優勝するのか。幕内予備軍の奮闘
に注目して観戦するのも興味深いと思う。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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