大相撲

平成29年五月場所総評

2017年5月29日

★大相撲は稀勢の里人気
五月場所はチケット発売当日に1時間半で
15日間完売になるほどの人気だった。これは
三月場所で負傷をおして逆転優勝した稀勢の
里への感動と稀勢の里が横綱として国技館
初登場が重なった人気である。それでなくて
も稀勢の里の行くところ人が集まる。大相撲
人気は稀勢の里人気といっていい。

★稀勢の里の出場は是か否か
出場するためにはケガの直り具合と体づくり
の両面がある。相撲を見る限り2つともでき
ていなかった。中途半端で出場して途中休場
するくらいなら、最初から休場したほうが
よかった。
170514初日幕内 737
<初日 稀勢の里、嘉風に敗れる>

★稀勢の里の七月場所の出場は
それこそケガの直り具合と充実した稽古が
できるかどうか次第である。三月場所の千秋
楽から五月場所の初日まで7週間だが、五月
場所千秋楽から七月場所初日まで6週間で
ある。1週間が稽古休みだから東京で3週間、
名古屋で2週間が稽古期間になる。今の稀勢
の里に無理は禁物である。

★高安の大関昇進について
高安はますます地力と自信をつけてきた。
11勝-12勝-11勝と安定してきた。大関昇進
は文句ない相撲内容である。大関に昇進した
とたん1ケタ勝利に終始することは避けて
いただきたい。優勝目指して横綱につながる
大関になってほしい。
170526十三日目幕内 766-1
<13日目 高安、日馬富士から勝利>

★白鵬の全勝優勝に関して
全勝は予想以上の成果だった。1年ぶりの
優勝だが、5場所は苦闘の連続だった。この
間12勝以上は1度もなく、休場が2場所あっ
た。白鵬にとって横綱で一番長い日だったの
ではないか。32歳白鵬は今後40回の大台まで
優勝できるかがカギになる。
170528千秋楽挨拶パレード 093
<白鵬38回目の優勝、旗手石浦>

★目についた横綱・大関は
日馬富士の鋭い立ち合いとスピード、集中力
はすばらしかった。しかし、終わってみれば
11勝4敗は竜頭蛇尾になってしまった。照ノ
富士は13勝、12勝と続いて復活してきている。
現代は誰が優勝してもおかしくない状況だけ
に照ノ富士は今こそ優勝することである。
170514初日十両 514
<照ノ富士>

★関脇以下での上位の勝ち越し陣について
今場所は玉鷲10勝、高安11勝、御嶽海8勝、
嘉風8勝と4人出た。玉鷲は4場所連続、
高安は3場所連続、御嶽海は3場所連続上位
で勝ち越している。現代の関脇以下の実力者
が明確になった。高安は大関に昇進すること
で、御嶽海の関脇昇進が濃厚である。3人が
三賞を受賞している。
170528千秋楽幕内 595
<千秋楽 玉鷲、豪栄道を圧倒>

★そのほか目についた力士
宇良がいい相撲をとったが、三賞が受賞でき
なかったのは不可解である。十両安美錦が
奮闘したが、惜しくも十両優勝をのがして
しまった。幕下では霧馬山と朝日龍が楽しみ
である。

★最後に場所の採点を
70点

場所の疲れがどっと出ました。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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