この日、稀勢の里は動きの速い嘉風相手にあわてること
なく、離れて相撲を取っても、落ち着いてさばき押し出した。
白鵬は、復調した琴勇輝相手に省エネ相撲で、相手の勢
いをそいで、押し出した。中日を終え、白鵬と稀勢の里が
全勝で併走している。稀勢の里はここまでは先場所と同じ。
白鵬は先場所の勢いのまま、今場所も突っ走っている。
稀勢の里優勝待望の中、優勝する条件を考察してみる。
白鵬は、復調した琴勇輝相手に省エネ相撲で、相手の勢
いをそいで、押し出した。中日を終え、白鵬と稀勢の里が
全勝で併走している。稀勢の里はここまでは先場所と同じ。
白鵬は先場所の勢いのまま、今場所も突っ走っている。
稀勢の里優勝待望の中、優勝する条件を考察してみる。
1、1差で白鵬を追走する展開にしないこと
稀勢の里・白鵬戦は番付通りなら13日目に激突する。そ
れまでに1敗し、白鵬を追いかける展開にしないこと。
先場所、白鵬が追いかけるカタチでさえ、優勝を逃して
いる。逆はもっとまずい展開である。悪くとも併走でい
くこと。
2.13日目に予想される白鵬戦に勝つこと
白鵬を倒さずして優勝はない。白鵬は一気の出足で稀勢
の里に勝ちにいく。稀勢の里は同じ手で負けては進歩が
ない。立ち合い負けずに踏み込み、突き押しで攻めたい。
四つなっても攻め込んだ上で得意の左四つになることで
ある。
3.モンゴル包囲網を突破すること
先場所は日馬富士に負けたことが、響いて優勝を逃した。
また勝ったとはいえ、鶴竜戦はかなり危なかった。仮に、
白鵬に勝ったとしても、14日目予想の鶴竜、千秋楽予想
の日馬富士に負けては、優勝は遠ざかる。どちらか一人
に負けて白鵬と優勝決定戦になるとやはり不利である。
今場所の稀勢の里は落ち着いて相撲を取っている。それ
ゆえ、勢いにのって勝ち続けている印象は薄い。現時点