昨年の七月場所を覚えているだろうか。コロナ部屋
ごと休場が続出し、場所の行く末が心配であった。
取組が減少するなかで不戦勝が続出した。新入幕の
錦富士は3不戦勝であった。幕下では最初の取組か
らから塩がはいった。14日目、千秋楽、取組開始は
午後だった。
その七月場所から1年経過した。1年後、番付はど
うのように変化したか。その様子をみていこう。
1年経過した間に引退力士は5人出ている。隠岐の
海、千代大龍、豊山、栃ノ心である。千代大龍、豊
山は意外な引退であった。それに1年前優勝した逸
ノ城である。逸ノ城はもっと唐突であった。
大関は御嶽海、正代がその座を明け渡した。実力低
下が著しかった。貴景勝の一人大関となった。
昨年の七月場所、前頭筆頭だった霧馬山が大関に昇
進した。霧島の改名は余計だった。霧馬山でなじん
で来ただけに残念だった。七月場所後豊昇龍の大関
昇進が決定した。
十両落ちした力士が志摩ノ海、一山本、大奄美、千
代丸である。志摩ノ海は幕下落ちの危険性があった。
照強は幕下まで番付を下げた。幕下に落ちた時はす
ぐもどらなければ定住してしまう恐れがある。
新入幕を果たした力士が平戸海、北青鵬、金峰山、
武将山、豪ノ山、湘南乃海、伯桜鵬の7人である。
伯桜鵬はまだザンバラといえない状態のスピード出
世である。幕内にカムバックした力士が竜電、朝乃
山らである。朝乃山は大変な人気である。
2022年七月場所番付と2023年七月場所番付だけで
まとめると以下になる。
引退 5
十両落ち4
幕下落ち1
新入幕 7
幕内復帰3
大関は激動の1年で2人大関落ち、2人大関が誕生
した。1年でもけっこう番付は動くものである。