整理しておこう。10日目を終えて優勝戦線は以下である。1敗一山
本、上位2敗霧島、安青錦、玉鷲である。このうち1敗力士と上位
の未対戦は以下である。
一山本対霧島
一山本対安青錦
一山本対玉鷲
霧島対玉鷲
安青錦対玉鷲
幕内下位の2敗が草野、琴勝峰、御嶽海である。さて11日目はどう
展開したのか。
まず、新入幕野が優勝3回の御嶽海と対戦した。草野が鮮やかな上
手投げを決め、2敗を守った。2敗同士の対決を制した。12日目は
関脇若隆景と対戦する。2敗琴勝峰は隆の勝を寄り切って2敗を死
守した。なお、草野には勝っている。12日目は小結高安と対戦する。

2敗安青錦は阿炎と対戦した。阿炎の執拗なはたきを何度も残して、
最後寄り切った。阿炎は徹底した突き押しで攻めた方がよかったの
では。低く構える安青錦を攻略するには起こしてしまうことだ。阿
炎ならそれができたはずである。安青錦は12日目玉鷲と対戦する。
横綱戦及び2敗力士との対戦がまったくない一山本。11日目は高安
と組まれた。勝負は両力士離れて激しい攻防となった。一山本が高
安を西土俵までもっていったが、高安がたたきつけるような下手投
げを決めた。2敗となった一山本、12日目は大の里とぶつかる。

2敗玉鷲は大関琴櫻と組まれた。琴櫻は5勝5敗とふるわない。だ
が、相撲はわからない。なおかつ1番勝負である。相撲は、あたっ
ていく玉鷲が勢い余って負けたように映った。決まり手は引き落と
しであった。

2敗霧島が早くも横綱大の里と組まれた。出場している力士では番
付上のナンバー1とナンバー3である。相撲は霧島がもろ差しには
いってうまく攻めた。これは霧島のものかと思った瞬間、大の里の
上手捻りパワーが炸裂。霧島は勝てた相撲を落とす結果になった。
大の里の負けじ魂をみた。

終わってみれば2敗安青錦、一山本、草野、琴勝峰の4人となった。
すべて平幕である。サバイバル戦はこれからである。