★新会場IGアリーナに関して
2階からの入場で、マス席・たまりに行くのにわずか4通路しかな
い。正面イス席のラウンジ席は封鎖されて特別席になっている。一
言でいうと利便性の悪い会場である。帰りはわざわざ遠回りをさせ
ている。また、3階から5階が使用されなかったのは青房・赤房・
黒房・白房で土俵が見えにくいせいと考えられる。3階にまばらに
いた方はIGアリーナに広告をだしている関係者らしい。

★優勝争いについて
千秋楽を迎えて優勝圏内は琴勝峰・安青錦・草野の3力士だった。
すべて平幕だった。横綱・大関は特別待遇を受けながら責任を果た
せなかった。また大の里対琴勝峰戦、大の里は止め役であったはず
だ。それが幕内下位にもろくも負けるのだから話にならない。
★優勝した琴勝峰について
新入幕は20歳だった。それだけに期待は大きかったが、開花しなか
った。平凡な力士でいくと思われた矢先のまさかの優勝だった。3
勝2敗からの優勝だった。優勝は相撲人生の転機になれば幸いであ
る。来場所は各力士の琴勝峰を見る目が違ってくる。真価を問われ
ることになる。

★新横綱大の里の評価は
11勝という数字だけ見ればまあまあに見える。だが、今場所は1横
綱・1大関である。4敗はいずれも平幕で金星配給となった。優勝
争いはできず、合格点とはいかない。

★途中休場した豊昇龍の問題点は
2日目から3連敗して途中休場した。横綱3場所目で2回途中休場
はいいわけできない実績である。豊昇龍は、まだ横綱の力量はない。
短期間の稽古で身につくものでもない。試練は続きそうである。
★幻の取組は
三役以上では欧勝馬対高安である。みたかった取組は玉鷲対琴勝峰、
若隆景対琴勝峰である。さらに安青錦対玉鷲もその中に入る。
★三賞について
実際の三賞は以下になった。
殊勲賞 玉鷲・琴勝峰
敢闘賞 草野・藤ノ川・琴勝峰
技能賞 安青錦・草野
琴勝峰と草野はダブル受賞である。5人が受賞した。大判振る舞い
の三賞なった。最優秀三賞なら以下になる。
殊勲賞 琴勝峰
敢闘賞 草野
技能賞 安青錦

★休場関取が多かったが
・幕内7人
大栄翔 全休
遠藤 全休
豊昇龍1不戦敗10休
英乃海1不戦敗2休(途中出場)
尊富士1不戦敗2休
翔猿 1不戦敗2休
宇良 1不戦敗1休
・十両3人
生田目3場所目 全休
水戸龍1不戦敗10休
錦富士1不戦敗2休(途中出場)
計10人に及んだ。いささか多過ぎた。
★最後に場所の採点を
55点