優勝争いはすべて平幕である。混沌となった優勝争い。そうなった
原因は大の里にある。すでに4敗してしまった。それもすべて平幕
に敗れた金星配給である。横綱として場所をしめたとはいかなかっ
た。3連覇は夢のまた夢で遠のいた。
むろん途中休場した横綱豊昇龍にも責任はある。横綱3場所で2場
所途中休場となってしまった。ある相撲仲間が、豊昇龍の引退は3
年以内と読んだ。
2敗安青錦は3敗草野と対戦した。草野は積極果敢に攻め、安青錦
を寄り切ってしまった。安青錦はじわじわと体勢をよくしていく傾
向がある。そのいとまを与えなかった。元白鵬の弟子は予想をはる
かに超える大活躍である。

3敗熱海富士は小結高安と対戦した。相撲は、離れての突き合い・
しのぎ合いの長い展開となった。高安まわしを取ると強力な下手投
げで決めた。熱海富士は横綱戦がなく、優勝争いをしている安青錦・
琴勝峰との対戦もない。熱海富士が優勝したら問題は大きくなった
かもしれない。

2敗琴勝峰は関脇霧島と対戦した。ここのところ調子を落としてい
る霧島となぜ対戦させたのか。疑問が残る割だった。相撲は、上手
投げであっさり勝負がついた。2敗琴勝峰が単独トップに立ったが、
相手に恵まれた。

14日目を終了して2敗琴勝峰、3敗安青錦・草野となった。千秋楽
は琴勝峰対安青錦となった。優勝を左右する大一番である。草野は
高安とぶつかる。あと1日果たしてどのような結末を迎えるか。大
相撲は千秋楽を迎えようとしている。