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4場所経過した2022年年間最多勝争い

七月場所が終了したことで、今年の本場所は4場所
経過したことになる。七月場所はご存知のとおり、
13部屋が部屋ごと休場に追い込まれ、年間最多勝に
多大な影響をもたらしている。番付と異なり、年間
最多勝は最も多く勝った力士に輝く。そのため休場は
マイナスにしか働かない。

年間最多勝レースはどのように展開しているのか、
数字を出してみた。それが以下である。単なる数字の
比較ではなく、横綱・大関との対戦率によってクラス
分けした。また、幕内在位4場所の力士を対象とし
た。

トップは、若隆景と琴ノ若が38勝で並んだ。しかし、
38勝ということは1場所平均10勝にさえ届かないこと
になる。年間60勝未満のペースである。といっても
関脇以下の若隆景、琴ノ若に期待するのはいささか
酷である。

<若隆景>

ただ、琴ノ若は急速に力をつけてきているのである
程度はやる可能性はある。特に大関に強いし、七月
場所も部屋ごと休場がなければ2ケタ勝っていたの
では。今後、展開によっては優勝線繊に浮上するかも
しれない。

<琴ノ若>

小結に定着している豊昇龍は36勝である。勝ち越し
から一歩踏み出すのはいつになるのかまだ兆しはみえ
てこない。

関脇以下に期待するのは酷といっても大関でフル出場
している正代は30勝30敗の五分である。こうなると
横綱照ノ富士は37勝14敗9休でトップと1差である。
休場さえなければ逆転はありえる。ただ、照ノ富士は
今年簡単に負ける傾向がある。残り2場所を13勝すれ
ば63勝に届く。63勝は1場所平均10.5勝に相当する
が、簡単ではない。

<照ノ富士>

それにしても、表の34力士中、千秋楽不戦敗の隠岐の
海、北勝富士を含め、休場がある力士は19人に及ぶ。
なかにはコロナと無関係の休場があるが、それにして
も多い。九月場所、十一月場所で部屋ごと休場が止ま
らないようなら、本場所は危うくなる。そうなると
年間最多勝どころでなくなるかもしれない。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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