栃ノ心が苦しみながらも10勝をあげ、大関
復帰を果たした。大関復帰はのべ6人目で
ある。栃ノ心は数少ない成功例となった。
ところが大関復帰10勝以上の規定は必要か、
という疑問が出ている。確かに必要かと問わ
れれば、ノーという答になってしまう。
しかし、大関に関してはもっと根本的な問題
がある。それは2場所連続負け越しの陥落
規定である。これは関脇以下より甘い。2場
所に1回8勝すれば大関の地位は守れる。
10勝復帰以上にまずこれに手をつけなければ、
大関の本質を見失ってしまう。
ここ3場所の大関の成績は以下である。
豪栄道30勝15敗
高安 28勝17敗
今、関脇力士がこの成績で大関に昇進する
ことに賛成する方はいないであろう。しかし、
現実に2力士は大関なのである。これは大関
制度が抱える矛盾である。大関を弱くして
いるのが、2場所連続負け越しの陥落規定で
ある。
3場所連続1ケタ勝利
これを満たしたときである。これが望ましい
大関陥落規定かは異論がある方もいるかも
しれない。あるいはこれでは、大関が不在に
なってしまうと不安視する方もいるかもしれ
ない。
それには横綱の昇進を厳しくすればいい。
横綱の昇進には「品格力量抜群」という規定
がある。本来横綱昇進にはこれだけで十分な
はずである。時代を築くほどの力量が横綱に
ふさわしい。そうでない力士はこれから大関
として十分奮闘することになる。
物足りない横綱は甘い昇進から、優勝を争え
ない大関は甘すぎる陥落規定が生み出した
モノである。
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よしなに
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