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変わりつつある宇良の相撲

変幻自在の相撲が見せ場であった宇良。アマ
チュア時代はあざやかな反り技を駆使して
きた。そんな相撲、今までに見たことがなかっ
ただけに、宇良への期待と注目が集まった。
これまで、腰投げ、首ひねり、たすき反り
などでわかしてきた。成功しないまでも、
反りにいってつぶされたこともあった。
170120十三日目十両幕下以下 880天風
<H29年一月 たすき反りを天風にかける宇良>

もっとも、相撲は相手に圧力を加えるから
こそ、そこから応用技が効くのである。反り
技はそういう意味で、理にかなっているとは
いえなかった。反り技は仕切り線がなかった
時代、頭と頭をつけあった立ち合いからなら
まだやりやすかったのでは、と考えられる。
なお、仕切り線ができたのは、昭和3年の
ラジオ放送の開始とともにである。
変幻自在の宇良だが、最近は正攻法の相撲に
変わってきている印象である。特に今までの
相撲だと、横綱・大関をはじめ、上位に通じ
にくいのは確かである。舞の海は体格のハン
ディを考える相撲で対抗した。だが、宇良は
それとも違う。カギは宇良の体重にある。
宇良の体重が増えつつある。これは簡単に
押されないとともに、前に出ると威力を発揮
する。
170524十一日目幕内 289
<H29年五月 正代に真っ向勝負の宇良>

栃錦は小兵のため、千万変化の相撲を取った。
不動岩をたすき反りで、吉葉山を二枚蹴りで
横転させたこともある。およそやらない技は
ないほど多彩な技をくりだした。相撲にかけ
る執念はすさまじいものがあった。横綱に
なっても100キロそこそこだったが、体重の
増加とともに押し、寄りに変わって相撲が
安定した。
170514初日十両 530
<宇良 幕内土俵入り>

宇良は栃錦の道を歩むのか。七月場所は番付
を上げてくる。予想される西3枚目で休場者
がいなければ日馬富士、稀勢の里、照ノ富士、
高安との対戦が予想される。宇良がどんな
相撲を取るのか、七月場所が待たれる。

今日の昼食はマグロ丼です。

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よしなに
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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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