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突破力が必要な遠藤

優勝できない稀勢の里、ここ一番に勝てない
稀勢の里というイメージが稀勢の里にはつい
てまわった時期があった。しかし、今年の
一月場所初優勝、さらに新横綱で優勝して
もはや完全に払拭している。稀勢の里は2つ
の壁を突破したといえる。過去に惜しいと
思う力士に大関大麒麟がいる。素材はいい
ものをもっていたが、ついに優勝することが
できなかった。最高成績も12勝だった。
170517四日目南門 260
<遠藤>

遠藤に及ばぬモノが2つある。1つは三役に
昇進できないこと。もう一つは横綱・大関
全員と対戦しての勝ち越しがないことである。
遠藤は十両を1場所で突破して入幕してきた。
期待できる日本人力士として注目を集め、
相撲人気の火付け役だった。直近の五月場所
は前頭筆頭で横綱・大関に3勝3敗の成績を
残しながら、6勝9敗で負け越して上位勝ち
越しと三役はならなかった。
170517四日目幕内 1219
<H29年五月 横綱稀勢の里から金星の遠藤>

最初に横綱・大関戦を迎えたのは、入幕4場
所目の平成26年の三月場所である。このとき
は横綱戦2敗、大関戦1勝2敗、6勝9敗で
負け越した。大関戦の1勝は稀勢の里である。
その後、上位戦は翌五月場所6勝9敗、九月
場所は3勝12敗と大敗している。平成27年は
1度上位戦があったのみであった。ここから
10場所連続上位戦がないという低迷期であっ
た。
久々の上位戦は平成28年十一月場所であった。
このとき横綱白鵬に勝ち、横綱・大関戦を
3勝3敗と互角の成績を残した。千秋楽を
7勝7敗で迎え、勝ち越しの最大のチャンス
であった。だが、小結玉鷲に敗れ、惜しくも
勝ち越しはならなかった。
161118六日目幕内 1270
<H28年十一月 白鵬を一気に寄り切る遠藤>

輪島は上位挑戦2度目で勝ち越している。
豊山(前名内田)、豊山(前名長浜)は上位
初挑戦で勝ち越している。現役の御嶽海は
3度目の挑戦で勝ち越している。現在3場所
連続上位勝ち越し中で、七月場所は関脇が
予想される。

こうみてくると現在の遠藤に不可欠なのは
突破力である。いかに現状を打破するか。
それにはどういう稽古が必要か。先人に
学ぶのもいい。遠藤には意識改革が求め
られる。

雨の1日でした。(降りすぎ)

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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