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問題点を探る かくありたい協会の選挙

北の湖理事長亡き後に八角(元横綱北勝海)が1票差で
理事長に就任した。多数に推されたわけでないだけに政
権の脆弱さを感じる。実は11月に亡くなられた北の湖理
事長は2度理事長に就いたが、快挙というより疑問をも
たれての再登場であった。当時のスポーツ紙の見出しや
内容をみると
なぜ復帰?経験+人材不足(日刊スポーツ)
早速抗議電話多数 逆風の中船出
初の理事長返り咲きも北の湖で大丈夫か(スポーツニッ
ポン)
史上初再登場北の湖新理事長(サンケイスポーツ)
北の湖理事長4年ぶり復帰(スポーツ報知)
ファンからは「新鮮味に欠ける」「本気で改革を進める
気はあるのか」(東京中日スポーツ)
疑問を呈したのは3紙である。筆者の印象も協会は人材
不足であるだった。これは今も引きずっている。それが
大多数で決まらなかった八角(元横綱北勝海)新理事長
である。
150726千秋楽表彰 017■
<八角新理事長>
 
八角(元横綱北勝海)新理事長といっても北の湖理事長
の残りの任期だけで、一月場所後には選挙がある。そこ
で理事10人が選出され、あらためて理事長が決定する。
それでは来年の選挙はどうなるか。実際の選挙は一門で
誰に投票するかが決められている。一門から立候補する
A、Bに対して20票があれば、均等に10票ずつ配分する
ようあらかじめ話が決まっている。間違ってもAに15票、
Bに5票とはならない。
しかし、一門というのは政治の世界でいう政党ではない。
同じ考え方・方向性ではないのに一門のトップの意向で
決まるのはきわめておかしな図式である。本来選挙は
1.各理事はこの2年間何に取り組みどう成果を出して
きたのか総括する。
2.立候補する理事は何をするために立候補するのか抱
負を語る。
3.抱負をベースにした自由投票を実施する。
スポーツ■
<2014年の協会選挙を報じた日刊スポーツ>
 
一門単位では個人の自由な選挙からはほど遠い。選挙が
一門単位で行われる限り、協会は民主的で開かれた組織
とはけしていえない。理事長も同様である。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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