十両昇進まで幕下で何場所かかるか|2015年の幕内力士で最短は大砂嵐の3場所、最長は勢の32場所(付出しを除く37人)

2015年七月場所の幕内力士で、幕下を最も早く通過して十両に上がったのは大砂嵐の3場所だった。栃煌山・嘉風が4場所、白鵬・稀勢の里が5場所で続き、付出しを除く37人のうち21人が幕下昇進から2年(12場所)以内に十両へ上がっている。いちばん長かったのは勢の32場所(5年2場所)で、北太樹31場所・阿夢露30場所が続く。

田口 通廣が2015年8月に、当時の幕内力士で調べた表(下の画像2枚)による。人数は当サイトが表の行を数えた。

目次

幕下を何場所で通過したか|2年以内に十両へ上がった21人

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三段目まではすいすい出世できても、壁になるのが幕下である、と田口は書く。幕下になると相撲も体もある程度できあがっているからだ。そこで田口は、2015年七月場所の幕内力士が十両に上がるまで幕下で何場所かかったかを調べた。

力士幕下所要場所数備考
大砂嵐3場所幕下優勝あり
栃煌山4場所—
嘉風4場所—
白鵬5場所—
稀勢の里5場所幕下優勝あり
宝富士6場所—
栃ノ心6場所—
時天空6場所—
豊響6場所—
里山6場所十両陥落後再十両まで20場所かかる
鶴竜7場所十両昇進後1場所転落
豪栄道7場所幕下優勝2度
碧山7場所幕下優勝あり
豊ノ島7場所—
琴奨菊10場所—
照ノ富士10場所—
日馬富士11場所—
徳勝龍11場所十両昇進後1場所転落
英乃海11場所—
安美錦12場所—
旭天鵬12場所幕下優勝あり・十両昇進後1度転落
幕下昇進後2年以内に十両へ上がった21人。出典=田口 通廣 作成の表1(下の画像)を当サイトが文字に起こした
十両までの幕下所要場所数 表1(田口 通廣 作成)
表1(田口 通廣 作成)

大砂嵐の3場所は驚異的である、と田口は書いている。幕下を早く抜けた組には、栃煌山・嘉風のように学生のときに相撲の経験があった力士や、白鵬・稀勢の里のように横綱・大関に上がった力士が名を連ねる。

若三勝(後の照ノ富士)を寄り立てる大砂嵐
若三勝(後の照ノ富士)を寄り立てる大砂嵐。2013年五月場所の幕下

2年を超えた16人|最長は勢の32場所

力士幕下所要場所数備考
魁聖13場所幕下優勝あり・幕下昇進後1回三段目転落
琴勇輝14場所幕下昇進後1回三段目転落
貴ノ岩14場所幕下昇進後1回三段目転落
佐田の海15場所幕下優勝あり・十両昇進後12場所転落
高安15場所幕下優勝あり・幕下昇進後2回三段目転落
玉鷲15場所幕下昇進後1回三段目転落
隠岐の海18場所幕下優勝あり
臥牙丸18場所幕下優勝あり
誉富士19場所幕下昇進後2回三段目転落・十両昇進後2度転落
旭秀鵬20場所入幕後1度幕下転落
佐田の富士21場所幕下昇進後1回三段目転落・十両昇進後1場所転落
青狼23場所幕下昇進後1回三段目転落
鏡桜26場所幕下昇進後2回三段目転落
阿夢露30場所幕下昇進後3回三段目転落・十両陥落後再十両まで11場所かかる
北太樹31場所幕下昇進後3回三段目転落
勢32場所—
幕下昇進から十両まで2年を超えた16人。出典=田口 通廣 作成の表2(下の画像)を当サイトが文字に起こした
十両までの幕下所要場所数 表2(田口 通廣 作成)
表2(田口 通廣 作成)

いちばん時間がかかったのは勢で、幕下の所要場所数は32場所、5年2場所になる。阿夢露・北太樹をおさえて、当時の現役幕内で最長の記録だった。勢は幕下時代が長く、十両に上がれるのかと見通しがまるで立たなかったほどだ、と田口は書いている。

ケガなどで再十両まで時間がかかったのが阿夢露と里山である。鏡桜は幕下だけでなく、三段目以下も長い苦労人だった。その勢は、2015年の時点で幕内に定着し、人気力士・歌のうまい力士として存在感を増していた。

歌う勢
歌う勢

数え方|三段目に落ちた場所も数え、付出しの5人は除いた

対象は2015年七月場所の幕内力士である。幕下に上がったあと三段目に落ちた場合は、三段目の場所も数に入れた。十両に上がったあと幕下に落ちた場合は数えていない。

幕下の途中から始まる付出しの逸ノ城・妙義龍・豪風・遠藤・千代大龍は除いた。そのため表は21人と16人、あわせて37人になる(人数は当サイトが数えた)。

調べるきっかけは栃ノ心だった。田口は五月場所の千秋楽に、栃ノ心のファンに幕下時代の写真を渡す約束をした。調べてみると、栃ノ心は幕下を6場所で通過して十両に上がるスピード出世だった。

玉鷲対栃ノ心
玉鷲対栃ノ心。2007年3月、幕下時代

新十両の決まり方と発表の流れは番付編成会議とはにまとめている。

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十両昇進までの幕下所要場所数についてよくある質問

Q. 十両に上がるまで、幕下で何場所かかりますか?
A. 田口が2015年七月場所の幕内力士(付出しを除く37人)で調べると、21人が2年(12場所)以内、16人がそれより長くかかっていました。最短は大砂嵐の3場所、最長は勢の32場所です。

Q. 幕下を最も早く通過した力士は誰ですか?
A. この調べでは大砂嵐の3場所です。栃煌山・嘉風が4場所、白鵬・稀勢の里が5場所で続きます。

Q. 白鵬や照ノ富士は、幕下を何場所で通過しましたか?
A. 田口の表では、白鵬が5場所、照ノ富士が10場所です。

Q. 三段目に落ちた場所や付出しはどう数えていますか?
A. 幕下に上がったあと三段目に落ちた場所も数え、十両に上がったあと幕下に落ちた場所は数えていません。付出しの逸ノ城・妙義龍・豪風・遠藤・千代大龍は除いています。

関連記事:番付編成会議とは/幕下の年齢構成(2024年一月場所)/幕下以下の連勝

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この記事を書いた人

少年漫画雑誌、日経関連の編集者を経て独立。現在は大相撲を専門に取材するライター。ほぼ毎場所、自ら土俵際で撮影している。にほんブログ村 相撲・大相撲カテゴリでランキング1位。

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