2014年、終わってみれば白鵬の5回優勝の独占状態で
あった。いまさらながら白鵬と他の力士の地力の開き、
抜群の安定性を感じずにはいられない。年間成績は白鵬が
81勝9敗に対して2位の鶴竜が71勝19敗だから差があり
すぎる。今年白鵬と優勝を争ったのは一月場所の大関鶴竜、
七月場所の大関琴奨菊、十一月場所の横綱鶴竜だが、
白鵬が追いかける展開はついになかった。
白鵬が追いかける展開はついになかった。
白鵬が初優勝してから32回目の優勝をするまで1年に
平均3,8回優勝をしていることになる。(中止になった
2011年三月場所はカウントしていない)白鵬が優勝に
関して全勝優勝9回と双葉山、大鵬の8回を抜いている。
しかし、ここ7回の優勝で全勝はない。そういう意味では
必ずしも無敵の域まではいっていない。
大鵬がほとんど優勝していた時代は「大鵬、このくた
ばらぬ王者」などと聞こえの悪い記事まであった。白鵬が
このまま突っ走れば誰もついていけない。優勝争いは
白鵬にレベルダウンしてもらって面白くするのではなく、
白鵬に近づいていって優勝を盛り上げてこそ面白くなる
のである。しかし、現実は白鵬と切磋琢磨して大相撲を
支える力士がいない。そこに大相撲の苦悩がある。
支える力士がいない。そこに大相撲の苦悩がある。