相撲の座席ガイド|溜席・升席・椅子席の違いと初心者の選び方

相撲の座席は、土俵に近い順に溜席(タマリ/砂かぶり)・升席(マス席)・椅子席(イス席)の3種類に分かれる。溜席は土俵に最も近い最前のエリアで最高格、升席は4人単位で仕切られた相撲観戦の中心的な席、椅子席はおもに2階の手頃な席である。かつての自由席は廃止され、現在は全席指定になっている。

※具体的な料金は場所ごと・年ごとに変わるため、最新の価格と発売日は日本相撲協会の公式「チケット大相撲」で確認してほしい。この記事は席種そのものの違いと選び方を整理したものである。

はじめて相撲を観に行くとき、最初につまずくのが「どの席を選べばいいのか」である。土俵際にあぐらをかく席、お弁当を広げる升席、気軽に座れる椅子席。それぞれ見える景色も、過ごし方も、予算も違う。ここでは席を買う手順ではなく、席そのものの違いに絞って整理する。自分に合う一席が見えてくるはずだ。

目次

相撲の座席の種類

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大相撲の観戦席は、土俵に近い順におおまかに溜席・升席・椅子席の3つに分かれる。土俵を囲む一階の正面・向正面・東・西という方角の区分はあるが、まずはこの3種類の性格をつかんでおくと、席選びの軸ができる。

  • 溜席(タマリ・砂かぶり):土俵に最も近い最前のエリア。最高格で、観戦のルールも厳しい。
  • 升席(マス席):4人単位で仕切られた座敷席。相撲観戦の中心となる席。
  • 椅子席(イス席):おもに2階の椅子の席。複数の区分があり、手頃な席はかつての自由席にあたる。

かつては当日売りの自由席があり、地方場所では午後まで自由席が残っていた。15日間の通し券もあった。だが現在は自由席そのものがなくなり、全席指定になっている。席を選ぶということは、土俵との距離と過ごし方を選ぶことでもある。

溜席・升席・椅子席の違い

3つの席は、位置だけでなく座り方も過ごし方も違う。下の表でそれぞれの特徴を見比べてみてほしい。

席の種類位置特徴
溜席(タマリ・砂かぶり)土俵のすぐ下、最前のエリア土俵に最も近い最高格の席。座布団に座って観戦する。テレビ中継にもよく映る。飲食・撮影・途中の出入りなど観戦ルールが他席より厳しい。
升席(マス席)溜席の外側、土俵を囲む一階の座敷4人単位で仕切られた座敷席。靴を脱いであぐらで観戦する。お弁当やお茶を広げてゆっくり過ごせる、相撲観戦の中心的な席。
椅子席(イス席)おもに2階背もたれのある椅子の席。区分が複数あり、手頃な席はかつての自由席にあたる帯。土俵からは遠いが、全体を見渡しやすく、足腰が楽。

大きく言えば、溜席は「迫力」、升席は「過ごしやすさと雰囲気」、椅子席は「手軽さと見晴らし」の席である。土俵に近いほど臨場感は増すが、その分ルールも厳しくなり、価格も上がる。どれが正解ということはなく、誰と、どんな観戦をしたいかで選ぶ席が変わる。

なお、ここで使う「マス席」「升席」は同じものを指す。日本相撲協会の表記では「マス席」が使われることが多いが、検索では「升席」と書かれることも多い。読み方は「ますせき」である。

升席の楽しみ方と注意点

升席は、相撲観戦らしさを最も味わえる席だ。土俵を囲む座敷に靴を脱いで上がり、4人で一つの区画を使う。座布団に腰を落ち着け、お弁当を広げ、お茶を飲みながら一日かけて取組を眺める。この「座敷で過ごす時間」そのものが、升席の醍醐味である。

一方で、知っておきたい点もいくつかある。升席は4人分の区画なので、2〜3人で使うとやや割高に感じることがある。床に座ってあぐらをかく姿勢が続くため、正座や床座りに慣れていないと足がつらくなりやすい。仕切りは低く、隣の升席とは距離が近い。荷物を置く場所も限られるので、大きな荷物は預けておくと過ごしやすい。

家族連れやグループで、お弁当を囲んで賑やかに楽しみたいなら升席が向いている。逆に、床に座るのが苦手な人や、二人でしっとり観たい人は、椅子席のほうが快適なこともある。

初心者におすすめの席

はじめての相撲観戦なら、椅子席か、土俵から少し離れた升席から入るのがおすすめだ。理由は3つある。

  • 椅子席は体が楽:背もたれがあり、長時間でも疲れにくい。2階からは土俵全体や場内の雰囲気を見渡せて、相撲の流れがつかみやすい。手頃な価格帯から選べるのも入りやすい。
  • 升席は雰囲気を味わえる:座敷でお弁当を広げる体験そのものが相撲観戦らしい。土俵に近すぎる最前より、少し引いた升のほうが全体を見渡せて、初めてでも楽しみやすい。
  • 溜席はハードルが高い:迫力は随一だが、飲食や撮影、途中の出入りに厳しいルールがあり、入手も難しい。慣れてから狙うのが現実的だ。

まずは無理なく座れる席で雰囲気に慣れ、相撲そのものを好きになってから、次は升席、その先で溜席へ——と段階を踏むのが、長く楽しむコツである。席が決まったら、買い方の手順は大相撲チケットの取り方で確認してほしい。

相撲の座席についてよくある質問

升席(マス席)とは何ですか?

土俵を囲む一階にある、4人単位で仕切られた座敷席です。靴を脱いであぐらで観戦し、お弁当やお茶を広げてゆっくり過ごせます。相撲観戦の中心的な席で、読み方は「ますせき」です。

一番手頃な席はどれですか?

おもに2階の椅子席で、なかでも最も手頃な区分(かつての自由席にあたる帯)です。逆に土俵に最も近く格が高いのは溜席です。具体的な料金は場所ごと・年ごとに変わるため、公式「チケット大相撲」で確認してください。

溜席(砂かぶり)は買えますか?

溜席も指定席として販売されますが、最高格で数が限られ、人気が高いため入手は難しい席です。飲食や撮影、途中の出入りに厳しいルールがあるため、観戦に慣れてから狙うのが現実的です。発売状況は場所ごとに変わります。

升席と椅子席はどちらが初心者向きですか?

体の楽さなら椅子席、相撲観戦らしい雰囲気なら升席です。床に座るのが苦手な人や二人で観たい人は椅子席、家族やグループでお弁当を囲んで楽しみたい人は升席が向いています。どちらも初めての一席として選びやすい席です。

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