相撲の階級・番付の序列|横綱から序ノ口まで地位の違いをわかりやすく

相撲の番付は上から横綱・大関・関脇・小結・前頭(ここまで幕内)、十両、幕下、三段目、序二段、序ノ口と続く地位の序列です。十両以上が「関取」と呼ばれ、給料を受け取ります。

テレビ中継で耳にする「横綱」「大関」「関脇」。これらは力士の強さを示す地位の名前で、相撲の世界では「番付」という序列にきっちり並んでいます。どこからが幕内で、どこからが関取なのか。横綱と大関は何が違うのか。三役とは誰を指すのか。この記事では、日本相撲協会が定める地位の序列を、上から下まで順を追って整理します。年次の番付予想や私製番付には踏み込まず、制度として確定している事実だけをまとめました。

目次

番付の序列とは|上から下まで10の地位

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力士の地位は、本場所の成績に応じて毎場所上がったり下がったりします。その順位を一覧にしたものが番付です。番付は大きく6つの階級に分かれ、上から順に幕内、十両、幕下、三段目、序二段、序ノ口と並びます。

最上位の幕内はさらに細かく分かれ、横綱・大関・関脇・小結・前頭の5つの地位で構成されます。横綱を頂点に、前頭の下位までが幕内です。番付の頂点に立つ横綱は、新弟子からたどり着いた者だけが名乗れる地位で、ここまで上り詰めるには序ノ口から数えて9つの段階を越えていく必要があります。

新弟子は番付の最下位、序ノ口から相撲人生を始めます。そこから勝ち越しを重ねて序二段、三段目、幕下と番付を上げ、十両に昇進して初めて「関取」となります。下の階級ほど人数が多く、上にいくほど狭き門になる――番付はそういうピラミッド型の構造をしています。

各地位の意味|地位・読み・関取か否か・給料の有無

それぞれの地位の位置づけを表にまとめました。「関取」かどうか、給料を受け取れるかどうかは、十両を境にはっきり分かれます。

地位(読み)階級関取か否か給料の有無
横綱(よこづな)幕内・三役以上関取あり
大関(おおぜき)幕内・三役関取あり
関脇(せきわけ)幕内・三役関取あり
小結(こむすび)幕内・三役関取あり
前頭(まえがしら)幕内(平幕)関取あり
十両(じゅうりょう)十両関取(最下位)あり
幕下(まくした)幕下力士養成員なし(場所手当のみ)
三段目(さんだんめ)三段目力士養成員なし(場所手当のみ)
序二段(じょにだん)序二段力士養成員なし(場所手当のみ)
序ノ口(じょのくち)序ノ口力士養成員なし(場所手当のみ)

横綱・大関・関脇・小結・前頭はすべて幕内に属します。前頭は「平幕(ひらまく)」とも呼ばれ、横綱から小結までの上位陣と区別されます。前頭には「前頭筆頭」「前頭二枚目」のように枚数の番号が付き、数字が小さいほど上位です。

十両は正式には「十枚目(じゅうまいめ)」といい、関取と呼ばれる地位の最下位にあたります。ここから上が関取、幕下から下が「力士養成員」という扱いに変わります。この境目が、力士の待遇を大きく分ける一本の線です。

三役と関取|言葉の定義をはっきりさせる

相撲中継でよく出てくる「三役」と「関取」。どちらも特定の地位の範囲を指す言葉ですが、意味する範囲が違います。

三役とは|大関・関脇・小結を指す

三役は、大関・関脇・小結の3つの地位をまとめた呼び名です。語源どおり「3つの役」を指します。横綱は三役より上の特別な地位として、ふつう三役には含めません。ただし慣習的に横綱・大関・関脇・小結をまとめて「三役以上」と呼ぶこともあります。千秋楽結びの三番を飾る「これより三役」という言葉も、この上位陣を指したものです。

関取とは|十両以上の力士

関取は、十両以上の力士を指します。横綱から十両までが関取で、幕下から下は関取ではありません。関取になると月給が支給され、付け人が付き、大銀杏(おおいちょう)を結い、締め込みも絹になるなど、待遇が一段変わります。幕下以下の力士は「力士養成員」と位置づけられ、月給はなく、場所ごとの手当を受け取ります。新弟子がまず目指すのは、この関取の地位です。

横綱・大関・関脇・小結の違い

横綱|降格のない頂点

横綱は番付の頂点に立つ地位で、ほかの地位と決定的に違う点が2つあります。1つは、成績が落ちても番付を下げない――降格がないこと。もう1つは、力量が衰えたと見なされれば引退しか道がないことです。地位を守るためではなく、地位にふさわしい強さを示し続けるために土俵に上がる。それが横綱の宿命です。適格者がいなければ横綱を欠いてもかまわないとされる点も、単なる順位ではないことを物語っています。

大関|横綱に次ぐ地位、陥落の条件あり

大関は横綱に次ぐ地位で、三役の最上位です。横綱と違って降格があり、負け越すと「角番(かどばん)」となり、続けて負け越せば関脇に陥落します。横綱昇進をうかがえるのは、原則として大関だけ。番付の中で、強さと安定感の両方を求められる地位です。

関脇・小結|三役の入口

関脇と小結は、大関を目指す力士が通る三役の入口です。関脇は大関の下、小結はその下に位置します。前頭から勝ち越して小結に上がり、さらに結果を出して関脇へ。そして関脇で大関昇進の目安となる成績を重ねていく。三役は、平幕と大関のあいだに架かる階段のような場所です。

昇進の基本|番付はどう動くのか

番付は本場所の成績で動きます。基本の原則はシンプルで、勝ち越せば番付が上がり、負け越せば下がります。幕下以下は7番相撲のうち4勝以上で勝ち越し、関取は15番のうち8勝以上で勝ち越しです。勝ち越した数が多いほど、上がり幅も大きくなります。

上位の地位ほど、昇進の条件は厳しくなります。大関昇進は、関脇・小結の地位で2場所連続して好成績を挙げ、直近3場所の合計でめざましい星を残すことが目安とされます。横綱昇進は、大関の地位で2場所連続優勝、またはそれに準ずる成績を収めた力士が、横綱審議委員会の審議を経て推挙されます。いずれも明文化された絶対のラインがあるわけではなく、相撲内容や安定感を含めて総合的に判断されるのが実情です。

番付編成は本場所が終わるたびに行われ、次の場所の番付として発表されます。十両に昇進して関取になる、幕内に上がる、三役に名を連ねる――一段ごとに意味が変わるからこそ、力士たちは1勝に体を張ります。

よくある質問

相撲の階級は全部でいくつありますか?

大きく分けると、幕内・十両・幕下・三段目・序二段・序ノ口の6階級です。さらに最上位の幕内は、横綱・大関・関脇・小結・前頭の5つの地位に分かれます。地位の名前で数えると、上から横綱・大関・関脇・小結・前頭・十両・幕下・三段目・序二段・序ノ口の10種類になります。

横綱と大関の違いは何ですか?

いちばんの違いは降格の有無です。大関は負け越しが続けば関脇に陥落しますが、横綱は成績が落ちても番付を下げません。その代わり、横綱は力量が衰えれば引退するしかありません。また、横綱は適格者がいなければ欠くこともある特別な地位で、大関のように常に番付に置かれるとは限らない点も違います。

三役とはどの地位を指しますか?

三役は、大関・関脇・小結の3つの地位を指します。横綱はそれより上の特別な地位として、通常は三役に含めません。ただし慣習的に横綱を加えて「三役以上」とまとめて呼ぶ場面もあります。

関取と力士の違いは何ですか?

「力士」は相撲を取る人すべてを指す言葉で、「関取」はそのうち十両以上の地位に就いた力士を指します。十両以上が関取で、月給が支給され、付け人が付き、大銀杏を結えます。幕下から下の力士は「力士養成員」と呼ばれ、月給はなく場所ごとの手当を受け取る扱いです。関取になることが、力士にとって最初の大きな関門です。

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