大相撲の仕組みは各相撲部屋の師匠が力士を育成して本場所に送り
出すことである。目標は関取を誕生させることである。さらに幕内、
小結・関脇。大関、横綱と強い力士を育てることである。現代の相
撲部屋の関取事情はどうなっているのか。十一月場所予想される番
付から探ってみた。
最多関取は伊勢ヶ濱(元旭富士)部屋である。6人を要している。
横綱照ノ富士、熱海富士、翠富士、宝富士、錦富士、尊富士である。
十一月場所はすべて幕内である。ほかの宮城野からの客分十両柏桜
鵬がいる。伊勢ヶ濱は横綱日馬富士と2人の横綱を育てた名伯楽で
ある。
ほかに追手風(元大翔山)部屋と木瀬(元肥後ノ海)部屋も関取6
人である。幕内に限定すると追手風部屋は大栄翔、翔猿、遠藤。木
瀬部屋は宇良、美ノ海である。さらに高田川(元安芸乃島)部屋が
4人の関取と続いている。幕内力士に竜電と湘南乃海を要している。
関取が一人の部屋が13部屋ある。
主な部屋は以下である。
音羽山(元鶴竜)部屋 霧島
大嶽(元大竜)部屋 王鵬
錣山(元豊真将)部屋 阿炎
鳴戸(元琴欧洲)部屋 欧勝馬
常盤山(元隆三杉)部屋隆の勝
武隈(元豪栄道)部屋 豪ノ山
出羽海(元小城ノ花)部屋御嶽海
田子ノ浦(元隆の鶴)部屋高安
など
かつて武蔵川(元出羽ノ花)理事長は、地方場所は関取だけが行き、
幕下以下は国技館で相撲を取る方針を打ち出した。関取一人では地
方場所で部屋稽古はできなくなる。また親方一人の部屋は地方と東
京にわかれたら目が行き届かないことになる。武蔵川案が消滅した
のは当然の帰結であった。
関取ゼロの部屋が10ある。
尾上(元濱ノ嶋)部屋
尾上部屋は三保ヶ関(元息子の増位山)部屋から独立したとき、把
瑠都、里山などを連れて独立した。ほかに十両力士竜虎を育てたが、
本人はやがて別の理由で辞めていった。
芝田山(元大乃国)部屋
浅香山(元魁皇)部屋
押尾川(元豪風)部屋
以上の部屋はかつて十両力士を誕生させた。
湊(元湊富士)部屋
逸ノ城とともにあったが、最後は仲たがいして別れた。
朝日山(元琴錦)部屋
武蔵川(元武蔵丸)部屋
山響(巌雄)部屋
北磻磨、北大樹は北の湖の弟子
西岩(元若の里)部屋
式秀(元北桜)部屋
新生の安治川(元安美錦)部屋は十一月場所安青錦が新十両になる。
弟子の光は七光である。