大相撲

■24春11日目 尊富士、大関琴ノ若戦も突破

難波に着いたら強風が吹き荒れていた。木々の枝は
曲がり、のれんは巻き付き、帽子は脱ぐかおさえて
いないと間違いなく飛ばされる状況だった。何かの
予兆なのか。何がおきても不思議でない相撲が起き
ている。

<尊富士>

驚異の新入幕全勝の尊富士はついに大関戦を迎えた。
それも大関唯一の2敗の琴ノ若である。止め役とし
て大関に白羽の矢が立った。琴ノ若の役割は大きい。
負ければ尊富士と3差がつくのである。大関の意地
を見せるか。

結び前の一番、尊富士・琴ノ若がともに土俵に立っ
た。「琴ノ若が負けることはあるまい」という声が
近くから聞こえた。番付を信じたい。不安があると
すれば、研究不足の点である。新鋭が対戦圏内に上
がってくれば稽古をつけることはある。しかし、新
入幕はなかなか想定しにくい。

<琴ノ若、尊富士の出足を止めたか>

大歓声のなか制限時間いっぱいになった。立ち合い、
琴ノ若は尊富士の出足を止めた。これは琴ノ若がい
いかなと思った瞬間だった。尊富士の二の矢の出足
が琴ノ若を圧倒し、向こう正面に速攻の寄り切りと
なった。まさかの尊富士の勝利であった。

<尊富士が一気の寄り切りで琴ノ若を破る>

結びは2敗大の里と7勝3敗大関の貴景勝戦であっ
た。貴景勝は角番であり、早く脱出したいところで
ある。だが、相撲は大の里のパワーが爆発し、貴景
勝を土俵下に吹っ飛ばした。ざんばら大の里の底力
を見せられた。大の里は2敗を死守し、尊富士を追
走する。

<大の里パワーに貴景勝吹っ飛ぶ>

優勝争いは全勝尊富士、2敗大の里、3敗4人とな
った。3敗組は全部勝たないと優勝の望みは薄い。
こうなると誰が尊富士を止めるのかが焦点になる。
12日目は大関豊昇龍と対戦する。あと貴景勝、大栄
翔、若元春あたりが対戦相手になるのか。場所はあ
と4日である。

 

当サイトはブログランキングに参加しています、どうか応援をお願いいたします!

【ブログランキング】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック


【日本ブログ村】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
にほんブログ村
  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

-大相撲

Copyright© 土俵の目撃者(毎日更新) , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.