福岡に相撲が戻ってきた。だが、手放しで
喜べない。初日の観客の入りは半分以下の
収容としてもあちこちで空席が目立った。
元々福岡県は人口では埼玉県、千葉県以下
である。これに東京都、人口2位の神奈川県
を加えた1都3県を要する東京場所でさえ
苦戦しているのだから、福岡が順調にいく
はずなかった。
土俵は、大関貴景勝がいやな相手若隆景と
対戦した。相撲は、貴景勝が立ち合いから
圧倒し、いなして勝負を決めた。自分の
相撲が取れて順調なスタートとなった。
正代は、大栄翔のこれしかないという押し
相撲に敗退した。それにしても大栄勝の相撲
はスピード、迫力、圧倒感があふれていた。
正代は負けるべくして負けたといえる。
照ノ富士は新小結霧馬山と対戦した。霧馬山
はもろざしになったり、食い下がったりと
予想以上に善戦した。だが、照ノ富士は少し
もあわてず、最後は力でねじ伏せた。
だが、明日2日目は先場所負け、初日快心の
相撲を取った大栄翔が対戦相手である。照ノ
富士がどういう相撲を取るか。俄然注目が
集まる。
【福岡情報】
福岡国際センターに到着したのは、11時50分
だった。飛行場は時間に余裕をもっていくだけ
に、早朝から5時間以上をかけての福岡入り
だった。十一月場所はすべて12時開場である。
すでに長蛇の列ができていたが、外国人がけっ
こう目に入った。入場しても同様だった。東京
場所ではそれほど目立たないだけに気になった。
ここでも取組表は1枚1枚手渡しだった。通常
開催の時は複数取れたが、今となっては以前が
なつかしい。