大相撲

■福岡2日目 照ノ富士が見せた恐るべき勝負への執念

2021年11月15日

今日2日目から十両の北青鵬が休場した。
初日の栃ノ心、出場停止の朝乃山についで
3人目の関取欠場である。だが、今年(2021
年)3人で済んだ場所はない。最も少なくて
関取7人休場である。ケガは重量級大相撲の
宿命。休場が絶えることはなさそうである。

2日目最大の注目の一番は結びの照ノ富士対
大栄翔である。先場所照ノ富士が不覚をとっ
ており、一歩間違えると危険な相手である。
初日は最高の相撲で正代を一方的に攻めて
快勝している。両力士の相撲は予想を超え
た展開になった。

<大栄翔の逆襲>

大栄翔が押す、照ノ富士があてがい前に出る。
両者激しい攻防だが、照ノ富士は後退どころ
か前に出ているだけに、大栄翔の押しは封じ
られたかと思った。だが、大栄翔は照ノ富士
の左脇を押し上げて、重心をくずした。その
まま黒房下土俵へ攻め込むと、照ノ富士は
上体が起き、つま先だって絶体絶命の大ピン
チ。誰もが横綱が負けたかと思った瞬間、
右がはいった照ノ富士が豪快なすくい投げ。
大栄翔が派手に飛んで土俵に落ちた。

<照ノ富士土俵に詰まって大ピンチ>

この一瞬の逆転劇に観客はこんなことがあり
えるのか、と唖然とし、驚愕した。2日目は
この一番を目の当たりにしただけに満足いく
大相撲観戦の日となった。

照ノ富士は執念の勝利だった。先場所の宇良
との長い相撲を制したことといい、照ノ富士
は明らかに今までにない新たな相撲を見せて
いる。横綱になってもひざのケガが気になる、
という声はあった。だが、今の相撲はそれを
感じさせないどころか、恐るべき執念が支え
ている。引退した元白鵬が言う。「後継者が
できた」と。

<照ノ富士、執念の逆襲>

【福岡情報】
初日は不慣れな画像処理ソフトに悪銭苦闘。
食事を取る時間さえなくなってしまいまし
た。さて、館内を見渡すとテーブル付ペア
シートというマス席が目にはいった。2人
マスだが後方にイスのように、座り前にテー
ブルがついている。この席が互い違いに使用
され、間は使用禁止になっている。横並びに
なるだけに、隣との接近を避けたように思え
る。だが、東京場所のマス席は事実上後方に
2人座り、足を伸ばすケースがけっこうある
だけに複雑な思いである。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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