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■福岡2日目 照ノ富士が見せた恐るべき勝負への執念

今日2日目から十両の北青鵬が休場した。
初日の栃ノ心、出場停止の朝乃山についで
3人目の関取欠場である。だが、今年(2021
年)3人で済んだ場所はない。最も少なくて
関取7人休場である。ケガは重量級大相撲の
宿命。休場が絶えることはなさそうである。

2日目最大の注目の一番は結びの照ノ富士対
大栄翔である。先場所照ノ富士が不覚をとっ
ており、一歩間違えると危険な相手である。
初日は最高の相撲で正代を一方的に攻めて
快勝している。両力士の相撲は予想を超え
た展開になった。

<大栄翔の逆襲>

大栄翔が押す、照ノ富士があてがい前に出る。
両者激しい攻防だが、照ノ富士は後退どころ
か前に出ているだけに、大栄翔の押しは封じ
られたかと思った。だが、大栄翔は照ノ富士
の左脇を押し上げて、重心をくずした。その
まま黒房下土俵へ攻め込むと、照ノ富士は
上体が起き、つま先だって絶体絶命の大ピン
チ。誰もが横綱が負けたかと思った瞬間、
右がはいった照ノ富士が豪快なすくい投げ。
大栄翔が派手に飛んで土俵に落ちた。

<照ノ富士土俵に詰まって大ピンチ>

この一瞬の逆転劇に観客はこんなことがあり
えるのか、と唖然とし、驚愕した。2日目は
この一番を目の当たりにしただけに満足いく
大相撲観戦の日となった。

照ノ富士は執念の勝利だった。先場所の宇良
との長い相撲を制したことといい、照ノ富士
は明らかに今までにない新たな相撲を見せて
いる。横綱になってもひざのケガが気になる、
という声はあった。だが、今の相撲はそれを
感じさせないどころか、恐るべき執念が支え
ている。引退した元白鵬が言う。「後継者が
できた」と。

<照ノ富士、執念の逆襲>

【福岡情報】
初日は不慣れな画像処理ソフトに悪銭苦闘。
食事を取る時間さえなくなってしまいまし
た。さて、館内を見渡すとテーブル付ペア
シートというマス席が目にはいった。2人
マスだが後方にイスのように、座り前にテー
ブルがついている。この席が互い違いに使用
され、間は使用禁止になっている。横並びに
なるだけに、隣との接近を避けたように思え
る。だが、東京場所のマス席は事実上後方に
2人座り、足を伸ばすケースがけっこうある
だけに複雑な思いである。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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