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■福岡3日目 充実照ノ富士!変身(?)御嶽海

十一月場所の平日の入りは想像以上によく
ない。一言でいえば重傷である。名古屋の
平日もガラガラだったが、福岡はそれ以上
である。前の席でさえ、空席があるのだから、
後ろの席は推して知るべし。

<空席>

かつて大相撲には冬の時代があった。遠藤が
入幕する2013年九月場所以前は間違いなく
冬の時代だった。その中で最も観客の入り
が悪かったのが、福岡だった。東京から十一
月場所千秋楽を観戦すると相撲好きの長老
から急に連絡があった。長老のために当日
チケット売り場に並んだが、正面マス席が
購入できたほどである。福岡はもうだめだ。
大阪と名古屋で交代の十一月場所をおこなっ
たほうがいいと思ったことがあったほどで
ある。

土俵は波乱なく、落ち着きをみせた3日目で
あった。照ノ富士打倒は明生と若隆景とどっ
ちが先か。明生が先場所勝って先んじた。
若隆景も続きたいところである。若隆景は
突いてかく乱しようとするが、照ノ富士は
少しもあわてず、かまわず、どんどん前に
出て圧倒した。最後は東土俵で押し出した。
照ノ富士は充実している。

<照ノ富士、若隆景を押し出す>

前日、照ノ富士を大ピンチに陥れた大栄翔。
もう半歩及ばなかったが。その大栄翔と3日
目に対戦したのが関脇御嶽海である。2日目、
隆の勝の圧力をこらえて反撃しただけに御嶽
海らしくなかったが、今場所はいつもと違う
思いをいだいた。その御嶽海が大栄翔と真っ
向から攻め合いしのぎ合った。両者一歩も
引かず、激しい突き押し。御嶽海がまさっ
て、最後はすくい投げで決めた。関脇の強い
場所は面白いという。御嶽海は今後波にのれ
るか。勢いにのって勝ち続けられるか。4日
目は逸ノ城と対戦する。

<御嶽海、大栄翔をすくい投げ>

正代は阿武咲を、貴景勝は新小結霧馬山を
問題にしなかった。先場所は大関の面目丸
つぶれであっただけに、大関の存在価値を
示せるか。戦いはこれからである。

【福岡情報】
十一月場所のパンフレットがすんなり購入
できた。名古屋は2日目から8日目まで館内
の数少ない売店ではなぜか置いてなかった。
照ノ富士が表紙で52ページにわたる力士紹介
が中心の一冊である。英文がついているが、
外国人が見ているのをこれまで目にしたこと
はない。このパンフレットの最大の欠点は
B4という大きさにある。この大きさはまず、
かばんに入りにくい。やむなく紙袋かビニー
ル袋を20円で購入することになる。次に本箱
におさまりにくい。以前ある新聞がテレビ欄
を最終ページから中へ移したことがあった。
だが、不便と評判が悪く、すぐに元に戻した。
パンフレットにも同様のことがいえる。この
さいA4に戻したほうが賢明である。今の
ままではかえって購入者を減らす。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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