大相撲

2021年三月場所総評&私製番付

★鶴竜が場所中引退を表明したが
あまりにも遅すぎた。ようやく引退したか
という印象である。横綱は休場しても地位は
落ちないが、同時に横綱の責任を果たさなけ
ればならない立場である。鶴竜に後者は無理
になっていた。横綱の特権だけを利用する
ようになった時点で引退にできなかったこと
は汚点を残すことになった。

<引退した鶴竜>

★白鵬の休場について
2勝して白鵬は休場した。アリバイづくりの
出場だったのか。15日間戦うのはもう無理で
ある。七月場所に進退をかけるというが、
誰もひざの手術後のリハビリで復活できる
とは思っていない。晩節を汚すことなく身を
引くべきである。大鵬は4場所皆勤後の場所
で引退した。千代の富士は2場所連続休場後
の場所で引退した。いたずらに時間をかけて
どうこうなる状態ではない。決断の時はとっ
くにきている。

<2日間だけ出場した白鵬>

★優勝して大関復帰を決定的にした照ノ富士について
3場所36勝9敗で文句なしの大関昇進成績だ。
優勝はそれに花をそえた。12勝3敗の優勝
なら決定戦があったほうが望ましかった。
それがなかったということは、やはりどん
ぐりの背比べを証明した。ここ1年上位で
12勝以上あげたのは以下である。

七月場所 朝乃山12勝
九月場所 正代13勝 貴景勝12勝
十一月場所 貴景勝・照ノ富士13勝
一月場所 大栄翔13勝
三月場所 照ノ富士12勝

貴景勝と照ノ富士が2回登場するだけである。
連続優勝なしは16場所連続になった。

<照ノ富士、3回目の優勝>

★大関に関して
横綱不在で大関が優勝できないのだから存在
価値を疑われる。朝乃山・貴景勝の10勝が
最高成績だった。正代にいたっては負け越し
てしまった。2場所連続負け越しで降格する
規定では緊張感が乏しいし、ぬるま湯である。
甘えが許されない規定に変更したほうがいい。

<千秋楽結びの一番盛り上がらず>

★関脇・小結について
大関に昇進する照ノ富士を別にすれば、高安
以外は8勝に終わった。活躍できなかった。
高安は最終盤3連敗して急速に失速した。
ただ、5人が勝ち越したことは大きい。先
場所に続いて関脇・小結が全員勝ち越した。

<10勝に終わった高安>

★三賞について
殊勲賞 照ノ富士
敢闘賞 明生・碧山
技能賞 若隆景
三賞は妥当な判断となった。今場所は若隆景
の成長が著しかった。これからの横綱・大関
との対戦は注目される。

<三賞受賞力士>

★休場者数に関して
三月場所は横綱1人、休場後引退した横綱が
1人。ほかに琴勝峰、遠藤、宇良、千代の国、
豊山と7人出た。休場者数はなかなか減ら
ない。毎場所これくらいは出続けると思った
ほうがいい。

★場所の採点は
マイナスがはるかに多すぎる。60点。

最後に私製番付を掲載する。これは予想番付
ではない。番付は関脇以下を編成するもの。
基本関脇以下の成績をベースにした。ただし、
横綱・大関に勝った星は加えた。横綱・大関
と対戦する、しないではそれほど違うモノ
なのである。現在の番付は味噌もくそも一緒
にしている。霧馬山は7勝6敗、妙義龍は
7勝5敗、宝富士は3勝8敗になる。

場所中かなり暖かくなりました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

当サイトはブログランキングに参加しています、どうか応援をお願いいたします!

【ブログランキング】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック


【日本ブログ村】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
にほんブログ村
  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

-大相撲

Copyright© 土俵の目撃者(毎日更新) , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.