ここ3場所横綱の土俵入りは見られなかった。
2横綱の休場が続いたからである。三月場所、
鶴竜が出場の意向を固めた。だがファンの間
では最後まで取れるかというと、かなり懐疑
的である。そのため、早い段階で、生で見て
おこうという動きがある。鶴竜には様々な
マイナスポイントがある。35歳半を越えた
年齢。4場所連続休場後であること。鶴竜は
強い横綱というというよりうまい横綱である
点。稽古二十分とはいえないことも加わる。
横綱なら綱の責任とか綱の重みが問われて
くる。しかし、この期に及んで鶴竜にそう
したことを求めても意味はない。鶴竜が出場
したのは昨年(2020年)の七月場所初日で
ある。遠藤を相手に腰くだけで負けている。
気になる負け方である。大鵬は引退した場所
の初日、栃富士相手に攻め込んでいるうちに
腰から落ちている。そして貴ノ花に負けて
引退を決意している。
鶴竜はあたって砕けるかもしれない。稀勢の
里はケガで休場が続いた。結局どうにも勝て
なくなり、玉砕した。最後は不戦敗を入れて
3場所に渡って10連敗した。最後の勝利は
鶴竜であったというのは皮肉である。
白鵬は合同稽古の途中から参加したようだが、
不安は残る。まだ出場か否かはっきりして
いない。だが、休場なら即引退の覚悟が必要
である。いたずらに延命をはかるべきでは
ない。三月場所は幕内100場所目というが、
その間全休7場所、途中休場が8場所ある。
かなり割り引いて見なければならない。
白鵬もマイナスポイントは鶴竜と似たような
ものである。3月11日に36歳になること。
4場所連続休場中であること。白鵬の相撲に
粘りが薄れていること。連敗しても気持ちを
切らさずに勝ち進む白鵬を想像しにくい。
稽古二十分とはいえないこと。大鵬を越える
実績を誇る白鵬だけに晩節を汚さないことを
望む。
高校野球は1万人の観客を入れるとのことです。
興味深いテーマをこれからもお届けします。