大相撲

現代年寄株事情

十両東13枚目の勢が一月場所千秋楽休場した。
この不戦敗によって6勝9敗になり幕下落ち
が濃厚となった。勢は34歳であり、その去就
が注目された。勢は春日山の年寄株を持って
おり、無給の幕下より有給の親方を選んでも
不思議はなかった。しかし、勢は現役を選択
した。なお、現在春日山は元武州山が借りて
いる。

<勢>

現役力士で年寄株を所有している力士はほか
にもいる。北陣をもつ遠藤、君ヶ浜をもつ
隠岐の海、音羽山をもつ阿武咲、佐ノ山を
もつ千代鳳である。なお、借株として北陣は
元翔天狼が、音羽山は元天鎧鵬が、佐ノ山は
元里山が名のっている。君ヶ浜を名のって
いる親方はいない。

<遠藤>

現役の横綱白鵬と鶴竜の名前はない。白鵬の
一代年寄の話は未だに出てこない。実績は
文句なしだが、優勝インタビューでいわずも
がなことをいったことや手拍子をお客さんに
強要したことが影響しているのかもしれない。
師匠の宮城野(元竹葉山)の65歳定年は2022
年8月である。ただ、宮城野は再雇用制度で
70歳まで協会に残るという可能性があると
いう。そうなると白鵬が引退して5年は横綱
名で残れても宮城野の名跡を引き継げない
ことになる。ただ、再雇用は部屋持ちには
なれないので、部屋を誰が引き継ぐことに
なるのか、という問題にいきつく。

<白鵬>

鶴竜の場合はどうか。現在井筒は元逆鉾の
遺族の所有になっている。元豊ノ島が借株と
して協会の職務についている。鶴竜と元逆鉾
の遺族の話がつけばかつて自分が所属した
井筒部屋の再興も可能だ。ただ、遺族と話が
つかないケースがこれまでにもあった。元
隆の鶴が一時鳴戸を襲名したが、飛び出して
田子ノ浦部屋をおこしている。鳴戸は元琴欧
洲が襲名した。

<鶴竜>

今年(2021年)再雇用70歳定年を迎える親方
は4人いる。千賀ノ浦(元舛田山)、待乳山
(元播竜山)、桐山(元黒瀬川)、出来山
(元出羽の花)である。65歳定年を迎える
のが峰崎(元三杉磯)、湊川(元大徹)で
ある。理事長の八角(元北勝海)の65歳定年
は2028年6月である。次期理事長は元横綱で
なさそうである。

<八角理事長>

B5版ゴルゴ13を一気に読みました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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