大相撲

■七月2日目1横綱2大関にかかる場所の興味

2020年7月20日

鶴竜があっさり休場してしまった。前日の
腰砕け負けと無縁ではなかった。負けた時の
右ひじ靭帯損傷だという。横綱鶴竜の休場は
15度目である。横綱在位は31場所だから半分
近くは休場ということになる。2017年には
5度休場している。休場明け場所の優勝は
ない。逆に優勝場所後の休場は3度ある。

横綱鶴竜からはどうもたくましさとか精神的
強さというイメージはわいてこない。ひ弱さ
がついてまわる感じである。横綱というのは
特別の地位である。休場しても、負けても
落ちない。こんな競技ほかにはない。

しかし、特権ばかり利用するだけでは務まら
ないのが横綱である。横綱の責任を果さなけ
ればならない。常に優勝争いをし、最低でも
12勝できる力が求められる。35歳直前という
年齢に対する甘えは許されない。

残された横綱・大関の相撲はどうだったのか。
大関貴景勝は阿武咲相手にあたり勝ってはた
き込んだ。朝乃山は対戦成績で負け越して
いる遠藤戦である。強敵といえる。あたり
あって遠藤もろざしだが、朝乃山、はさみ
つけて出る力が優って圧勝した。白鵬は豊山
相手に危なげなく、上手投げで転がした。
各自順調に白星をあげた。

これ以上横綱・大関に休場が出たら、場所の
興味は急速に失われる。白鵬・貴景勝・朝乃
山は強さを発揮し続けていかないと場所は
締まらないことになる。これに御嶽海あたり
が優勝争いに加われば鶴竜の穴を埋められる
のだが。

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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