大相撲

■七月初日 気になった鶴竜の負け方

異例のなかで七月場所が始まった。異例の
なかに13時開場がある。そのせいか、正門
から南門を曲がって、70メートルほどの列が
できていた。このところ曇りと雨を繰り返し
ていた天気は初日に限って晴れた。おまけに
今日に限って日差しが強い。並ぶのは危険と
判断し、列のようすを木陰で見ることにした。
13時開場してから列は動くが、電車が来る
たびに新たな観客が列に加わる。列が短く
なり始めたのは13時40分を過ぎてからだった。

正門に木戸口はなかった。案内係が誘導し、
消毒、それから小さなまるいレンズのような
ものを見て検温。それが済んでからエント
ランスに入って、手袋をしたもぎり嬢がチケ
ットを切った。館内には大掛かりな空気が
よどまない装置が設置されていた。

今場所の焦点は出稽古禁止がどう相撲に影響
するか、あるいはしないかである。

<隆の勝対朝乃山>

新大関朝乃山の対戦相手は上位初進出の隆の
勝である。残念ながら、隆の勝には横綱・
大関を脅かす要素がまだない。それでも
隆の勝は思い切りよくあたっていった。朝乃
山は後退しない。左上手を取ってあっさり
送り出した。朝乃山は大関初日を白星で飾っ
た。

<遠藤対鶴竜>

気になったのは鶴竜である。対戦相手は相撲
巧者遠藤である。あたった遠藤の頭をおさえ
ながらまわり込んだとき、仰向けに崩れて
しまった。決まり手はなんと、腰砕けである。
なんだか鶴竜が自滅したように聞こえるが、
見た目はなんとももろい鶴竜の負けっぷりで
あった。もっとも、1敗したからといって
鶴竜は悲観することはない。栃錦は初日に
負けて3回優勝している。

<白鵬、肩すかしで隠岐の海に勝つ>

白鵬は隠岐の海に攻められ左四つに持ち込ま
れた。白鵬あわてずまわり込んで肩すかしで
一蹴した。ベテランの妙が発揮された一番
だった。

会場は2500人の観客だったが、大相撲を待ち
望んだファンの熱気にあふれていた。惜しみ
ない拍手が開場を包んでいた初日だった。

今日1日で5人の相撲仲間と出会いました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。
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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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