MENU

存在感を示せるか両大関

三月場所は貴景勝の一人大関だったが、朝乃
山が大関に昇進して解消することになった。
大関は降格者が多く、琴奨菊、照ノ富士、
栃ノ心、高安と4人を数える事態である。
それだけではない。大関の優勝は2017年の
稀勢の里以来ないのである。この間19場所、
関脇、小結、平幕優勝はあるのだが、肝心の
大関の優勝はなかったのである。大関は優勝
に関しては存在感を示せなかったことになる。

<大関稀勢の里優勝>

それでは貴景勝、朝乃山の2大関の優勝の
可能性はあるのだろうか。貴景勝は大関に
なってもう一つ成績に精彩がない。負け越し
が3場所ある。今度の七月場所はカド番で
ある。本来ならばまず、大関として10勝以上
の成績を上げられるところからスタートする
のが本当かもしれない。ところが、カド番
大関の優勝はあるのだ。

貴ノ花(父)0勝→12勝
小錦 5勝→14勝
貴ノ花(子)7勝→14勝
魁皇 4勝→13勝
千代大海6勝→12勝
栃東 2勝→14勝
琴欧洲2勝→14勝
豪栄道7勝→15勝

<貴景勝>

貴ノ花(父)が昭和50年で後は平成である。
協会が認定した優勝制度は大正15年にスター
トした。それからみると比較的近年のこと
なのである。貴景勝は小結で13勝優勝、関脇
に落ちた昨年(2019年)の九月場所優勝同点
がある。年齢はまだ23歳である(8月に24歳
になる)。押しの威力がどれだけ戻っている
かにかかっている。貴景勝は立ち合いあたっ
て相手を後退させる押し相撲である。そう
いかないときは二の矢が大事になる。

朝乃山は待たされた新大関になった。本来
なら大関デビューは五月場所だった。新型
コロナウイルスの自粛要請で中止になった。
影響はまだ続いているが、ようやく本場所
お披露目となる。朝乃山は昨年優勝したが、
横綱・大関全員と対戦していなかった。上位
での最高成績は11勝である。優勝の可能性は
どうか。新大関の優勝は6例ある。

双葉山11勝
若羽黒13勝2敗
千代の山13勝2敗
清國 12勝3敗
栃東 13勝2敗
白鵬 14勝1敗

<朝乃山>

カド番優勝より難しいことになる。ただ、
朝乃山は横綱白鵬・鶴竜に次ぐ力の持ち主
である。両横綱が不調のときは浮上する可能
性がある。同時に下位からはねらわれること
になる。かつて杉山桂四郎氏は大関を受難の
中間管理職に例えた。上からは抑えられ、
下からは突上げられる存在として大関をとら
えた。

本来大関は優勝を争い、時には横綱以上の
存在価値を示す存在である。七月場所、貴景
勝・朝乃山がそうした存在になれるか、問わ
れることになる。

疲れがピークです。
興味深いテーマをこれからもお届けします。
イラストとマークの2カ所をクリックして支援してください。

ブログランキング

当サイトはブログランキングに参加しております。記事をよんでいただいたら、以下バナーをクリックいただくと、ランキングに反映されます、1日1クリックよろしくおねがいします
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

目次