大相撲

フル出場できるか両横綱

三月場所、横綱白鵬と横綱鶴竜の優勝争いは
千秋楽12勝2敗の相星決戦となった。白鵬が
勝って44回目の優勝を達成した。白鵬と鶴竜
が優勝を争ったのは2019年七月場所以来で
ある。このときは鶴竜が勝って6回目の優勝
を成し遂げている。今度の七月場所、両横綱
は果たしてフル出場できるのか。

<白鵬>

ここ3年間(2017年五月場所から2020年三月
場所まで)横綱の休場をみると、白鵬は18
場所中9回休場している。鶴竜は10回である。
そろっての休場は6回もある。両横綱が活躍
できるかどうか以前にフル出場できるかが
問われてくるのは当然である。

白鵬35歳、鶴竜は8月に35歳を迎える。晩年
にはいっていることは間違いない。35歳横綱
は年6場所制では異例である。年6場所制の
横綱は大鵬以降になるが、千代の富士のみ
なのである。その千代の富士は最後の3年間、
休場は4回、途中で引退した場所が1場所
ある。この点は白鵬・鶴竜より上であった。

<千代の冨士>

こうしたときこそ、若くてフレッシュな横綱
がほしいところだが、現状は簡単ではない。
千代の富士が引退した翌場所横綱大乃国が
引退した。残された北勝海、旭冨士の両横綱
は休場が目立ち、そして引退した。次世代の
横綱曙が誕生するまで横綱不在が5場所続い
た。

<鶴竜>

今度の7月場所は出稽古禁止のなかで開始
される。白鵬の宮城野(元竹葉山)部屋の
関取は炎鵬と石浦だから、突き押しのパワー
相撲対策はできない。それは鶴竜の陸奥(元
霧島)部屋とて同様である。異例なのは場所
のあり方だけではない。力士の稽古にまで
影響が出ているのである。そのせいか初日
から休場もありそうとささやかられている。

栃煌山が引退しました。
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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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