大相撲

関脇以下の2回優勝2

2019年10月12日

昭和49年十一月場所、千秋楽を迎えて横綱
北の湖2敗、小結魁傑3敗であった。魁傑は
前日伏兵の大鷲に敗れていた。北の湖の千秋
楽の対戦相手の横綱輪島は不調で8勝6敗で
あった。それだけに流れは北の湖に傾きつつ
あった。

魁傑は平幕の福の花に勝って3敗を守った。
ところが結びの一番は予想に反して輪島が
勝利したため、優勝決定戦になった。北の湖
は輪島に負けた精神的動揺、決定戦ではやら
ねばならぬという気負い、そのどれもが、
心の整理がつかないまま土俵にあがった。
そのため、魁傑の突っ張りに一方的敗れて
しまった。こうして魁傑は初優勝した。
魁 傑
<魁傑>

魁傑は翌場所11勝をあげ、大関に昇進した。
しかし、大関は5場所しか維持できず、降格
した。降格して5場所目、昭和51年九月場所
魁傑は初日から連戦連勝。8日目横綱北の湖
に負けたものの、そのあとも連勝し、平幕
上位優勝を達成した。優勝を争うものはいな
く、14日目に優勝が決まった。こうして魁傑
は4人目の関脇以下の2回優勝力士となった。
魁傑はこのあと11勝を2場所続け、再び大関
に返り咲いた。

5人目は貴花田(のちの貴乃花)である。
入門から騒がれ、注目され、兄とともに若貴
ブームをまきおこしていた。貴花田は入幕
したものの、十両に落ちて2場所過ごして
いる。その後、小結・関脇を各1場所務めた
が、負け越しも経験し、まだまだ力をつける
時期であった。
貴乃花
<貴乃花>

平成4年一月場所、横綱北勝海は全休、横綱
旭富士は4日目引退した。優勝を争ったのは、
再入幕8場所目前頭2枚目貴花田と小結曙で
あった。1敗貴花田が2敗曙を引き離した
まま初優勝を決めた。貴花田の優勝に日本中
が熱狂した。このとき貴花田は19歳であった。

初優勝したものの、貴花田はまだ途上であっ
た。翌場所は5勝10敗と大敗している。そう
は、いうものの非凡なものはもっていた。
初優勝の4場所後の九月場所、貴花田は小結
に位置していた。横綱は不在となっていた。
大関は3人いたが、不調であった。そんな
なか、貴花田は再び勝ちだした。追走を許さ
ず2回目の優勝を達成した。この3場所後
大関に昇進している。

F1相撲の琴錦は実力者ではあった。それで
も2回平幕優勝するとは、だれも想像でき
なかった。琴錦の初優勝は平成3年九月場所
であった。横綱北勝海は全休、横綱旭富士は
途中休場であった。琴錦は若貴に負けただけ
の13勝2敗で優勝してしまった。23歳の若
武者であった。
琴 錦
<琴錦>

それから43場所後の平成10年十一月場所、
琴錦は1横綱、1大関を撃破して2回目の
平幕優勝が達成された。初優勝から約7年
経っていた。6人目琴錦はすでに30歳になっ
ていた。

7人目の御嶽海は記憶に新しい。もし御嶽海
が今後関脇以下で優勝すれば、3回優勝と
いう珍記録を残すことになる。実現するか
否かは御嶽海次第である。

巨大台風が通過中。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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