大相撲

幕内横綱・大関対戦圏外の好成績者 戦後系統別1

2019年4月28日

戦後系統別1A
戦後、相撲人気を高めるために好取組を増や
そうということになり、系統別総当たり制が
昭和22年秋場所から復活した。その場所新入
幕の出羽錦は好調。千秋楽をむかえて、1敗。
上位では横綱羽黒山がただ一人1敗であった。
千秋楽、出羽錦の対戦相手は前頭2枚目の
三根山。出羽錦が敗れ、羽黒山が照國に勝っ
て6回目の優勝が決定した。
出羽錦
<出羽錦のブロマイド>

翌場所の昭和23年夏場所、千秋楽をむかえ、
1敗は大関東富士、新入幕で前頭17枚目大蛇
潟であった。千秋楽、大蛇潟は前頭11枚目で
2敗の十勝岩と対戦して2敗に後退。東富士
が関脇千代ノ山に勝利し、初優勝を達成した。
昭和24年春場所、6勝2敗の前頭7枚目の
琴錦は大関増位山と対戦した。横綱照國、
羽黒山が全休。上位に出羽系が7人いたため
に組まれることになった。増位山が勝って
勝ち越しを決めた。
昭和24年夏場所、史上初の同部屋(出羽海)
同士の優勝決定戦が実現した。大関増位山と
前頭17枚目羽島山である。羽島山は横綱・
大関戦はおろか、関脇・小結戦もなかった。
優勝は順当に決定戦を制した増位山となった。
栃錦
<栃錦のブロマイド>

優勝にからんだ幕内横綱・大関対戦圏外の
好成績力士に大関戦が組まれたのが、昭和24
年秋場所であった。優勝争いは1敗横綱羽黒
山、2敗大関千代ノ山、前頭7枚目栃錦で
あった。14日目栃錦は対戦圏外である大関
佐賀ノ花と組まれた。優勝争いをしている
下位力士の大関戦が実現した。番付通り佐賀
ノ花が勝って、栃錦は後退。千代ノ山と羽黒
山の直接対戦は千代ノ山が勝って両者が2敗
で並ぶも千秋楽明暗を分けた。千代ノ山が
神風に勝ち、羽黒山が東富士に負け、千代ノ
山の初優勝となった。
佐賀ノ花
<佐賀ノ花のブロマイド>

昭和26年秋場所、13日目を終え、トップ゚は
1敗1預の横綱東富士。2敗で大関鏡里、
前頭8枚目の時津山が追走していた。時津山
はすべて平幕相手の成績だった。時津山は
14日目、千秋楽と連敗して脱落。鏡里も14日
目、関脇栃錦に敗れ、最後まで勝ちきった
東富士が逃げ切って4回目の優勝となった。
翌場所の昭和27年春場所、前頭8枚目輝昇は
初日から11連勝。ここから小結琴錦、関脇
栃錦と対戦して連敗。14日目は大関鏡里戦と
なった。結局3連敗したものの、12勝3敗の
好成績を残して敢闘賞を受賞した。
昭和27年秋場所、横綱羽黒山と照國が途中
休場。出羽系の力士が6人いたため、急遽
横綱千代ノ山と前頭7枚目の琴ヶ濱が組ま
れた。繰上げ対戦で前半3敗している琴ヶ濱
は優勝争いをしているわけではなかった。
次回、2人の平幕の15戦全勝が誕生する
ので十分に検証してみたい。

久々に水道橋のほうまで足をのばしました。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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