大相撲

幕内横綱・大関対戦圏外の好成績者 東西制2

2019年4月7日

幕内中位以下1A
 昭和3年春場所、横綱・大関対戦圏外の力士

が優勝のトップを走る展開になった。前頭
13枚目の三杉磯である。三杉磯は初日から
連戦連勝。十両3番、平幕7番を終え、千秋
楽を前に10勝と単独トップ。追いかける力士
は9勝1敗の大関常陸岩。むろん両力士の
直接対戦はない。それどころか、どうみても
常陸岩の対戦相手のほうが強豪である。
三杉磯
<三杉磯のブロマイド>

ここで平幕の三杉磯は千秋楽に小結玉錦に
あてられた。玉錦は7勝3敗と勝ち越して
いた。前日から玉錦のもとには八百長の申し
入れがあったようだが、玉錦は断った。むか
えた千秋楽。玉錦は三杉磯との一番、負けて
は八百長と思われるので必死でうっちゃった。
大関常陸岩が横綱宮城山を倒し、優勝を決め
た。

玉錦は常陸岩の後援筋から宴会に誘われた
が「人のために相撲は取らない」と断ったと
いう。八百長嫌いで後年は誰も頼みにいか
なかったという。
常 陸 岩
<常陸岩のブロマイド>

優勝をめぐっては後日談があった。

1.小結にあてたのは、負けさせるためで
不当である
2.常陸岩には不戦勝があり、実質の勝ち星
は三杉磯が上である
当時の相撲界の常識が垣間見える話である。
不戦勝の認識がまだ浅かったことがわかる。
結局、常陸岩の優勝が覆ることはなかった。

大阪場所の録画を見ています。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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