が優勝のトップを走る展開になった。前頭
13枚目の三杉磯である。三杉磯は初日から
連戦連勝。十両3番、平幕7番を終え、千秋
楽を前に10勝と単独トップ。追いかける力士
は9勝1敗の大関常陸岩。むろん両力士の
直接対戦はない。それどころか、どうみても
常陸岩の対戦相手のほうが強豪である。
ここで平幕の三杉磯は千秋楽に小結玉錦に
あてられた。玉錦は7勝3敗と勝ち越して
いた。前日から玉錦のもとには八百長の申し
入れがあったようだが、玉錦は断った。むか
えた千秋楽。玉錦は三杉磯との一番、負けて
は八百長と思われるので必死でうっちゃった。
大関常陸岩が横綱宮城山を倒し、優勝を決め
た。
玉錦は常陸岩の後援筋から宴会に誘われた
が「人のために相撲は取らない」と断ったと
いう。八百長嫌いで後年は誰も頼みにいか
なかったという。
<常陸岩のブロマイド>
優勝をめぐっては後日談があった。
1.小結にあてたのは、負けさせるためで
不当である
2.常陸岩には不戦勝があり、実質の勝ち星
は三杉磯が上である
当時の相撲界の常識が垣間見える話である。
不戦勝の認識がまだ浅かったことがわかる。
結局、常陸岩の優勝が覆ることはなかった。
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よしなに
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