大相撲

大関昇進をめぐる快記録珍記録

2019年3月26日

貴景勝の大関昇進は既成事実として動いて
いる。貴景勝は13勝優勝-11勝次点-10勝で
決定した。これを機会に大関昇進をめぐる
記録を調べてみた。対象は年間3場所が実施
されて3場所目の昭和24年秋場所以降誕生
した吉葉山以降とした。吉葉山から貴景勝
まで69人の大関、魁傑が2度大関に昇進して
いるので、昇進直前3場所の成績は70例に
及んだ。
181226赤ちゃん抱っこ 644
<貴景勝>

貴景勝のように大関直前の場所が10勝5敗
だった力士は、北の富士、貴ノ花、稀勢の里
の3人である。かなり少数派である。なお、
初代若ノ花は10勝4敗1分であった。貴景勝
のように優勝がからんだ大関昇進はどれくら
いあるのか。

昇進直前で優勝した力士は13力士に及ぶ。
栃錦
朝汐
大鵬
佐田の山
栃ノ海
北の湖
三重ノ海
千代の富士
琴風
北天佑 
千代大海
出島

なお、大関昇進2場所前の優勝は以下になる。
魁傑1回目
武双山
魁皇

貴景勝のように大関昇進3場所前の優勝は
7力士である。
輪島
魁傑2回目
北勝海
貴ノ花
若ノ花
栃ノ心
貴景勝

大関昇進直前3場所で2回優勝した力士は
いない。
豊山
<豊山>

大関昇進直前3場所の最高成績は37勝8敗で
ある。最初に記録したのは豊山である。大関
直前の豊山には勢いがあった。大鵬に対抗
するのは柏戸や佐田の山ではなく、豊山では
ないだろうか、とまで言われた。次に達成
したのが北天佑である。3人目、記憶に新し
いのは栃ノ心である。最高成績で昇進しなが
ら、5場所で大関から降格するのは皮肉で
ある。
北の富士A
<北の富士>

大関昇進直前3場所の最低昇進成績は、28勝
17敗である。第1号は鏡里である。鏡里は
大関に昇進するとは思っていなく、見送りに
出かけていたほどである。第2号が北葉山で
ある。北葉山は長い間、関脇・小結に在位
していたことが評価された。第3号は解説で
おなじみの北の富士である。本人がいうには、
大鵬との熱戦が評価されたということである。

長い歴史には考えられないケースがある。
栃光の大関昇進直前3場所前は横綱・大関戦
がないのである。当時の横綱は大鵬、柏戸、
若乃花、大関は北葉山、琴ヶ濱だが、誰とも
対戦がないのである。栃光は事実上、2場所
の成績で大関を決めたわけである。
栃光
<栃光のブロマイド>

また、大関昇進直前3場所前の成績に負け
越しがあるケースが2例ある。いずれも7勝
8敗である。最初は若羽黒である。7勝-
11勝-12勝で大関に昇進した。次は魁傑1回
目である。7勝-12勝優勝-11勝で大関に
昇進している。現代では大関昇進はありえ
ないケースである。
若羽
<若羽黒のブロマイド>

大関昇進直前3場所すべて関脇・小結在位で、
なおかつすべて2ケタ勝利したのが貴景勝で
あった。貴景勝のケースはほかにどれくらい
あるのだろうか。栃錦、大鵬、千代の富士、
貴乃花はじめ、貴景勝を加え31例出てきた。

大関昇進直前3場所といっても実に様々な
ケースがあり過ぎるのが現実なのである。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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