幕下15枚目格付け出しでデビューした矢後が
1年4場所かかって、新入幕を果たした。
御嶽海が幕下10枚格付け出し4場所で入幕
したのと比較するといかにも時間がかかった
感がする。改めて矢後の出世街道をみていこ
う。
矢後はいわゆる相撲少年であった。少年の
うちから相撲を取ると、心身ともに相撲っ子
になる。その子にとってもの心は相撲なの
である。矢後は相撲が強くなるコースを歩ん
できた。
北海道出身であるにも関らず、高校は相撲の
名門埼玉栄高校に進学した。さらに大学は
中央大学相撲部に入部した。そこで相撲を
強くし、4年生のとき全日本選手権で優勝し、
アマチュア横綱という最大級の栄誉を獲得
したのである。
平成29年2月ついに矢後はプロの道に入る
ことになった。部屋は尾車部屋である。十両
までは2場所と順調な出世であった。矢後
やるな、と思わせた。ところが十両では2場
所連続負け越しで幕下へ降格した。早くも
壁の出現となり、はね返された。おや、これ
はちょっと様子が違うぞと感じさせた。
<幕下優勝した矢後>
十両へは1場所で復帰したが、またもや7勝
で勝ち越せなかった。矢後にとって十両は
簡単に突破できないクラスになっていた。
特に貴源治には4連敗と十両時代1度も勝て
なかった。ここ4場所はようやく連続勝ち
越し、新入幕を手にした。しかし、10勝が
最高成績でついに十両優勝は達成できなかっ
た。
<新十両の矢後> <H30年十一月場所の矢後>
矢後は入幕してどこまでやるか。十両時代
明生に2敗、琴勇輝に1勝1敗、琴恵光に
2勝2敗、豊山に1敗、阿炎に1勝の対戦
成績を残している。新入幕の成績が今後の
矢後を決定するかもしれない。
めぞん一刻半分まで読みました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。
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